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2021年8月以来の公式戦マウンドを目指す
マエケンこと、前田健太が遂に実戦復帰を遂げた。現地2月25日(日本時間26日)に開催されたグレープフルーツリーグ(フロリダ開催のオープン戦)のレイズ戦に先発登板した右腕は、1回13球を投げ、1安打無失点1奪三振としてカムバックを果たしたマウンドから降りた。
『MLB.com』でツインズを担当するドヒョン・パク記者は、同日付で「TJ手術から待望の復帰を遂げたマエダはシャープだった」と題した記事を投稿し、「ツインズのユニフォームを着て1年6ヶ月4日ぶりとなるマウンドへ上がる準備をしていたケンタ・マエダは、入場のテーマ曲を聴き、ダグアウトでのハイファイブの列へ向かう中で、気分を高めていた」と、マウンド復帰の模様を伝えた。
さらに記事では、先頭打者に二塁打を許したことから、「マエダはこの回に投じた13球の大半をセットポジションから投げなければならなかった」としつつ、「それでもなお、輝かしい(かつ待望の)復帰を果たした彼は、速球が90.7マイル(146キロ)に達するなか、二塁打を許しながらも無失点イニングで対処し、投球に対するアクションには良い感触を得ていた」と続けた。
パク記者は2023年シーズンを迎える前田について、「防御率2.70をマークし、サイ・ヤング賞投票で2位に入った2020年は32歳のシーズンであり、彼にとって痛みを伴いがなら投げ、不調(防御率4.66)だった21年以来となる今年は、契約最終年で35歳のシーズンとなる」ことから、「その意味においては、マエダの成功と復調は必ずしも既定ではない」とした。
しかし、「元々、マエダは球速に頼るタイプの投手ではなく、リーグでも指折りの変化球の投げ手だった」と評し、「土曜の午後を見る限りでは、現時点で上々の仕上がりを見せており、彼も自身の武器の礎である変化球の動きには満足していると述べている」と伝えた。
また、記事によると、ロッコ・バルデリ監督とピート・マキ投手コーチも前田の出来に満足しているとのことで、「ツインズはこの日、プレーオフの試練を知っている元サイ・ヤング賞投票2位のベテランがマウンドに復帰し、再びアウトを奪っていることに、とにかく興奮した」と、前田の復帰を振り返った。
記事では「通常のスプリングトレーニング通り作業負荷を高めている」前田は、「次回は2イニング投げる予定となっており、彼自身、速球の球速を上げ、理想的には平均91〜92マイル(146.5~148キロ)、最速93〜94マイル(150~151キロ)まで達することを望んでいる」と、今後の見通しについて伝えている。
J SPORTS 編集部
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