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野球 コラム 2023年2月15日

【横浜好き】今季、ベイスターズで達成が期待される球団史を塗り替えるクローザー&助っ人外国人の記録

野球好きコラム by 大久保泰伸
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横浜DeNAベイスターズ

2023年シーズンに達成されそうな記録、ベイスターズでもやりたいと思います。今季は投打で、数字以上に興味深いものがあるようです。

まず打撃部門では、通算試合出場数で藤田一也(達成まで60試合)と大和(同106試合)が1500試合。1000試合は宮崎敏郎(同43試合)、伊藤光(同43試合)、桑原将志(同105試合)の3人となっています。

興味深いのが1500試合の2人で、役割や立場はやや異なりますが、内野争いのライバルとも言える関係です。今季は中日から京田陽太がトレードで移籍し、若手筆頭株である森敬斗らとのショートの定位置争いの中で、昨年91試合出場の大和が記録達成となるでしょうか。

主に二塁と三塁を守る藤田ですが、両ポジションには牧秀悟、宮崎と不動のレギュラーがいます。高い守備力と小技もできるバックアップ的な存在となりそうですが、同タイプの選手には柴田竜拓もいます。昨季の出場数は33試合で今季の達成は微妙とも言えますが、人望も厚いベテランとして、欠かせない選手であることは間違いないところです。

大和は1000安打まであと113安打(昨季は91安打)、200 犠打まであと7犠打(同6犠打)としていますが、知野直人や粟飯原龍之介、小深田大地などの新鋭も含めて、熾烈な内野争いは、今季のみどころのひとつになりそうです。

1000試合出場組では、宮崎の打率に注目です。昨季までに宮崎は3年連続で打率3割以上を記録しており、通算では5度マークしています。球団でシーズン打率3割以上の記録を持つのが高木豊の8回で、ロバート・ローズの7回、近藤和彦の6回が続き、宮崎が今季打率3割以上をマークすれば、球団歴代3位の記録に並びます。

連続年数では、ローズの6年(1995年〜2000年)がトップで、宮崎が今季達成なら高木豊(1983年〜86年)、ジェームズ・パチョレック(1988年〜91年)に並ぶ球団歴代2位タイということになります。

打撃部門ではもうひとつ、来日6年目となるネフタリ・ソトが150本塁打まであと3本に迫っています。大きな故障などがなければ、今季の達成は確実と言えますが、注目したいのが球団の外国人本塁打記録の更新です。

ホエールズ時代を含めた球団の外国人通算本塁打数トップはローズの167本で、ジョン・シピンの166本(他球団を含めた通算本数は218本)、ホセ・ロペスの158本(同198本)と続きます。

ソトは今季21本塁打で球団歴代トップとなるわけですが、どうせなら球団歴代外国人初となる200本塁打まで期待したいところです。残り53本は相当厳しい数字ですが、来日から2年連続40本塁打を記録した実績を持つだけに、今季の活躍を楽しみにしたいものです。

投手部門では、昨季クローザーとして復活を遂げた山崎康晃が500試合登板まで残り41試合(昨季は56試合)。山崎は名球会入りの入会規定である250セーブまで残り43、さらに球団記録である『大魔神』佐々木主浩の通算252セーブまでは残り45となっており、今季達成ならチームの優勝にも手が届く数字と言えそうです。

先発投手では、今永昇太が1000投球回まで残り145回1/3、1000奪三振まで153で、いずれも昨年を上回る数字(143回2/3、132)が必要となり、エースとして年間を通じての活躍が必須となります。

いぶし銀のベテランから、6年契約2年目のヒットメーカー、球団史を塗り替えるクローザー&助っ人外国人と、今季も様々な記録で楽しませてもらえそうですが、どの記録も達成ならチームの勝利、そして悲願のリーグ優勝につながることは間違いないでしょう。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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