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投手で唯一、連盟表彰に近づいているのが大瀬良大地で、1000奪三振まであと122となっています。2018年にキャリアハイの159奪三振をマークしている大瀬良ですが、最近3年間では2021年の102が最高で、微妙とも言える数字です。それでもエースとして、今季こそフル回転の投球での記録達成を期待したいところです。
◆初の規定投球回:床田寛樹、規定打席達成での3割:西川龍馬
通算成績ではなく、シーズンの成績として注目したいのが、投打の主軸に期待される床田寛樹と西川龍馬です。床田は昨季、前半戦で8勝を挙げながら、故障で無念の離脱となっており、プロ6年間でまだ一度も規定投球回数に達していません。2019年に139回2/3で惜しくも届かず、今年こそはと言われ続けて4年目の今季は、年間を通じて先発ローテを守り、左腕エースとして君臨してもらいたいところです。
今季からひとケタの背番号に変更した西川は、プロ6年間で規定打席に到達して打率3割をマークしたことが一度もありません。これまで2019年と2021年の2度、規定打席に達していますが、2021年が打率.286、そして2019年が.297と、あと一歩で打率3割を逃しています。昨季は97試合出場、424打席で打率.315をマークしており、天才打者には初の規定打席クリアでの打率3割超えで、個人タイトル争いまで期待したいところです。
◆1000日以上となる復帰:岡田明丈
最後に、少し違った趣向になりますが、個人的に期待したいのが岡田明丈の復帰登板です。岡田の最後の一軍登板は2019年8月14日のヤクルト戦で、以降は制球難や故障で最近3年間は一軍登板がなく、昨季は前年のトミー・ジョン手術の影響で実戦登板もゼロとなっています。一軍復帰となれば1000日単位ぶりとなり、剛腕復活を願いたいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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