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牧を含めた4人が24試合出場で、宮崎が打率.289、4本塁打、12打点、佐野は打率.276、4本塁打、8打点、桑原将志が打率.261、1本塁打、11打点をマーク。18試合出場のソトは打率.241も5本塁打、11打点と持ち味を発揮した。バックアップ組では7試合で打率.529、4打点の大田が特出した活躍を見せた。
先発陣は今永が5戦5勝、防御率1.25で文句なしのリーグ月間MVPを獲得。濱口も5試合で3勝、防御率1.97、大貫は防御率4.37も3勝(1敗)と勝ち星を重ねた。先発とリリーフで2試合ずつに登板して1勝1H、防御率1.88をマークした京山将弥の活躍も光った。
リリーフ陣は山崎が最多の14試合登板で11S、1H、防御率0.00と完璧な内容。エスコバーが13試合で防御率1.54(1敗1S、9H)、伊勢が12試合で防御率2.38(1勝9H)、入江が9試合で防御率0.93(2勝3H)と勝利の方程式を確立。平田真吾も8試合で防御率1.29(2勝2H)と充実のブルペンだった。
◆9月:12勝15敗
・チーム打率.242、防御率3.62
◆10月:1勝2敗
・チーム打率.253、同防御率3.81
・先発投手MVP:石田健大
・救援投手MVP:山崎康晃
・野手MVP:楠本泰史
過密日程でやや失速した感もあった終盤戦、投手陣で光る活躍を見せたのが4試合に先発して3勝1敗、防御率0.76の石田健大。途中入団のガゼルマンも先発3試合で1勝1敗、防御率0.93と2人が防御率0点台を記録した。
ロメロは9月に先発3試合、リリーフ4試合に登板して2勝1敗、防御率2.79と来季残留に向けてアピールした。疲労の色が見えたリリーフ陣では、山崎が9・10月の9試合で6S、防御率0.00で有終の美を飾った。
攻撃陣は楠本泰史が9月に25試合出場で打率.345、2本塁打、11打点と躍動。森敬斗は17試合で打率.311、1本塁打と、来季の定位置奪取をアピールした。主軸では宮崎が打率2割台も7本塁打、14打点を記録。牧は9月の全27試合出場で打率.307、1本塁打、15打点とさすがの働きを見せた。
年間MVPは野手が出塁率と長打力を合わせたOPSでチーム最高を記録(.861)した牧、投手が8月2日からシーズン終了まで登板23試合連続無失点を記録した山崎といったところでしょうか。来季は更なる高みを目指したベイスターズに期待したいところです。
文:大久保泰伸
大久保泰伸
フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。
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