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大谷翔平、WBC出場が見込まれる
エンジェルスの大谷翔平が2022年アメリカンリーグMVPの最終候補に選出されたのは既報の通り。MVP争いの行方は、ア・リーグ本塁打記録を塗り替えたアーロン・ジャッジが本命視されるなか、史上初となる規定打席&規定投球回数の同時達成を実現した現MVPの二刀流スターがどのように評価され、どれだけ票を集めるかは非常に興味深いところ。
そんな中、『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンジャー記者は、2年連続でシーズンMVPの最終候補に残った大谷の来季の姿を展望している。
同記者は現地8日付で「来季のオオタニはさらに良くなれるのか?」と題した記事を投稿し、大谷のMVP最終候補選出を伝えつつ、「今年の本命はヤンキースのアーロン・ジャッジ」としながらも、打者としてスラッシュライン(打率・出塁率・長打率).273/.356/.519、34本塁打、95打点という数字を残しつつ、投手として166イニングを投げ、15勝9敗、防御率2.33、219奪三振をマークした大谷のシーズンを「再び素晴らしい偉業を成し遂げた」と評した。
続けてボリンジャー記者は、「ツーシームと第2のスライダーを加えたことで、与四球率を限定しつつより多くの打者を三振に打ち取り、投手として向上した」ことから、「オオタニはどういうことか、2021年の彼よりも更に良かった」としつつ、「これで今は、来季これ以上良くなることは可能なのか?という疑問が生じている」と綴った。
記事では、「その答えは、エンジェルスが彼をどのように起用するか次第」とし、球団が大谷をこれまでの6人ローテーションではなく、「伝統的な5人ローテーションで投球する厳しさに耐えられるかどうかを議論している」としつつ、大谷が先発投手として「5人ローテーションで稼働すると、3〜5試合、先発登板が増えるが、これにはより大きな疲労と彼のルーティンを変えるというリスクがついてくると」と指摘。
記事によると、この先発ローテーションの勘案についてエンジェルスのペリー・ミナシアンGMは、「それを度外視することはしないが、何も壊れていないのであれば、直す必要はないという考え方もある。これはバランスのある話。リスクは報酬に見合うものか?という具合に。そして、我々はオフシーズンを通して、これについて話し合い、ゲームプランを立てることができる」と述べたとのこと。
ボリンジャー記者は、来季についてはWBC(ワールドベースボールクラシック)の開催も影響することを追記しており、大谷がWBCで投球することをミナシアンGMは認めているとしつつ、「これは来季の開幕へ向け準備を整える彼の手腕に影響を与える」と指摘。
また、WBCでの大谷の起用法については、「オオタニが先発投手ではなく、日本代表のクローザーとして起用される可能性もあるが、それらはまだ何も決まっておらず、彼がクラシックでプレーすることも正式には発表されていない」と伝えている。
2年連続の歴史的な二刀流シーズンとWBC。そしてその先に広がる風景。来春も二刀流スターに関する話題は、盛りだくさんとなりそうだ。
J SPORTS 編集部
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