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野球 コラム 2022年10月24日

【ハイライト動画あり】侍ジャパンU-23、3大会ぶり2度目の優勝を振り返る。WBSC U-23 ベースボールワールドカップ

野球好きコラム by 大島 和人
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侍ジャパンU-23、2度目の優勝

「第4回 WBSC U-23 ベースボールワールドカップ」は、10月23日に日本と韓国の決勝戦で終了した。日本は予選ラウンド(オープニングラウンド)を4勝1敗で突破しており、グループAの2位でスーパーラウンドに進出。20日にオーストラリア、21日に韓国、22日にメキシコと対戦した。今回は日本が戦ったスーパーラウンドの3試合と決勝戦を振り返る。

同大会への出場資格を持つのは、1999年から2004年に生まれた選手。今回の侍ジャパンU-23代表は社会人(JABA)の選手で構成されており、監督は石井章夫氏が務めている。なお、WBSCの国際試合は「7イニング制」だ。

◆オーストラリア戦

日本は高卒3年目の左腕・富田蓮(三菱自動車岡崎)が先発し、立ち上がりから好投を見せる。打線は3回裏一死2・3塁から、3番・相羽 寛太(ヤマハ)がセンターにタイムリー安打を放ち、2点を先制。ただ、その後はオーストラリアの投手陣を打ちあぐね、6回には富田が相手打線に1点を許す厳しい展開となった。

しかし、最終回は大会を通してクローザーとして起用されている権田琉成(TDK)が相手打線を三者凡退に切って取り、日本が接戦を制した。なお、富田は試合終了直後、同日に開催されていたプロ野球ドラフト会議で阪神タイガースの6位指名を受けている。

◆試合結果
豪州|0 0 0 0 0 1 0|1
日本|0 2 0 0 0 0 X|2

◆バッテリー
日本:富田、権田-城野達哉(西濃運輸)

◆韓国戦

グループBを首位で突破した韓国に対して、日本は東芝の左腕・藤村哲之(東芝)が先発。4イニングを被安打1の無失点に封じる快投を見せる。打線は3回まで「走者を出しつつ得点できない」展開だったが、4回表二死2塁から1番・中川 拓紀(Honda鈴鹿)のタイムリー安打で1点を先制。5回表には6番・中村迅(NTT東日本)がタイムリー二塁打でリードを2点に広げた。

WBSC U-23ベースボールワールドカップ 2022 スーパーラウンド

【ハイライト】日本 vs. メキシコ

日本は最終7回裏に1点を返され、さらに一死1・3塁のピンチを迎えたが、権田はここを最少失点で切り抜けた。日本10安打、韓国2安打という内容を考えると小差になったが、日本が2-1で逃げ切っている。

◆試合結果
日本|0 0 0 1 1 0 0|2
韓国|0 0 0 0 0 0 1|1

◆バッテリー
日本:藤村、柳橋巧人(JR東海)、澤柳亮太郎(ロキテクノ富山)、権田-南木寿也(JR北海道硬式野球クラブ)

◆スーパーラウンド第3戦: メキシコ戦

日本は2回表一死2塁から7番・齋田海斗(TDK)のタイムリー安打で1点を先制。3回裏には無死満塁から4番・相羽寛太がライトにタイムリー安打を放つ。さらに一死から6番・中村がレフトに犠牲フライを打つと、二死1・3塁から7番・齋田が今日2本目のタイムリー安打。4-0とリードを広げる。

先発の片山楽生(NTT東日本)は白樺学園高出身の入社2年目で「2023年のドラフト候補」として期待される本格派右腕。期待に応えて5回を無安打で零封する快投を見せた。2番手の澤柳が2失点を喫したものの、大勢には影響なく日本が4-2で勝利。スーパーラウンドに進出した6チーム内の対戦成績を4勝1敗として、決勝進出を決めている。

試合結果
メキシコ|0 0 0 0 0 1 1|2
日  本|0 1 3 0 0 0 X|4

◆バッテリー
日本:片山、澤柳-丸山竜治(Honda熊本)、城野

◆決勝:韓国戦

決勝戦は日韓戦となった。日本は中2日の富田が先発し、走者を1人も許さぬまま2イニングで交代。そのまま細かい継投策でこの試合に臨む。試合は3回裏に動いた。日本は9番・中田悠斗(ヤマハ)、1番・中川の連続死球で無死1・2塁のチャンスを迎えると、一死から3番・丸山壮史がライトスタンドに会心の3ラン本塁打を放ち、韓国の先発イ・サーンユンを降板に追い込んだ。

その後は追加点こそなかったが、5投手が韓国打線を2安打に封殺。3点のリードを保って試合を終え、6年ぶり2回目のU-23世界制覇を決めている。日本は最高の結果を得ただけでなく、大会を通して全ポジションの選手を満遍なく起用して選手に経験を積ませた。若手選手たちの成長、日本野球の底上げにもつながる素晴らしい大会となった。

WBSC U-23ベースボールワールドカップ 2022

【ハイライト】決勝 日本 vs. 韓国

◆試合結果
韓国|0 0 0 0 0 0 0|0
日本|0 030 0 0 X|3

◆バッテリー
富田、工藤稜太(信越硬式野球クラブ)、柳橋、藤村、権田-南木

文:大島和人

【日本の試合結果】

◆オープニングラウンド
10月14日(金)ドイツ 0-6 日本
10月15日(土)ベネズエラ 2-5 日本
10月16日(日)日本 1-3 チャイニーズ・タイペイ
10月17日(月)日本 4-1 コロンビア
10月18日(火)南アフリカ 0-9 日本

◆スーパーラウンド
10月20日(木)日本 2-1 オーストラリア
10月21日(金)韓国 1-2 日本
10月22日(土)日本 4-2 メキシコ

◆決勝
10月23日(日)日本 3-0 韓国

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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