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野球 コラム 2022年10月20日

侍ジャパンU-23、オープニングラウンド4勝1敗でスーパーラウンド進出。WBSC U-23ベースボールワールドカップ

野球好きコラム by 大島 和人
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WBSC U-23ベースボールワールドカップ

「第4回 WBSC U-23 ワールドカップ」が、台湾で開催中だ。世界ランキング1位の日本はグループAに入り、まずオープニングラウンドで5チームと対戦する。序盤戦を2勝1敗で終えており、今回は続くコロンビア戦、南アフリカ戦についてレポートする。グループ3位以上に入ればスーパーラウンド進出で、そこでグループBの上位3チームと対戦することになる。

同大会への出場資格を持つのは1999年から2004年に生まれた選手。今回の侍ジャパンU-23代表は社会人(JABA)の選手で構成されており、監督は石井章夫氏が務めている。なおWBSCの国際試合は「7イニング制」だ。

◆第4戦:コロンビア

日本はコロンビア(世界ランク11位)から初回に2点を先制した。1回裏、3番・丸山壮史(ENEOS)が一死3塁からセンター前にタイムリー安打。さらに二死1・3塁から6番・猪原隆雅(ミキハウス)もライトにタイムリー安打を放った。

先発の左腕・富田蓮(三菱自動車岡崎)は4回まで相手打線を零封していたが、5回表に自身の失策などで無死1・2塁のピンチを招く。一死後にタイムリー安打を許し、1点を返された。しかし、富田は後続を断ち、最小失点で5回を投げ切った。

日本は6回裏、1番・中川拓紀(Honda鈴鹿)、2番・齋田海斗(TDK)の連続四球などで走者を溜め、一死満塁のチャンス。ここで3番・丸山がライトに犠牲フライを放つと、さらに二死から5番・樫村昌樹(TDK)が押し出しの四球を選んだ。貴重な追加点を得た日本は、7回表の攻撃を権田琉成(TDK)が封じて4-1で逃げ切っている。

◆試合結果
コロンビア|0 0 0 0 1 0 0|1
日   本|2 0 0 0 0 2 X|4

◆バッテリー
富田、澤柳亮太郎、権田-城野達哉

◆第5戦:南アフリカ戦

南アフリカ(世界ランク26位)と対戦した日本は初回と2回こそ攻めあぐねたものの、3回二死から打線が大爆発。4番・猪原、5番・相羽寛太(ヤマハ)が出塁すると、6番・南木寿也(JR北海道硬式野球クラブ)がタイムリー安打を放ち、相手の悪送球で二死2・3塁とチャンスを広げる。

さらに7番・平野友都(西部ガス)、8番・樫村の連続タイムリー安打で畳み掛けると、9番・大西蓮(JR東日本東北)は四球を選び、二死1・2塁から1番・中川拓紀がレフトにタイムリー安打。一挙に5点を奪った。日本は4回に相手のバッテリーエラー、6番・南木のタイムリー安打で2点を追加。5回は3番・丸山、6回も9番・大西のタイムリーで加点し、合計9点を挙げた。

投手陣は先発・工藤稜太(信越硬式野球クラブ)を3回で降ろし、その後は1イニングずつの継投で相手打線を零封。5投手が7イニングで12三振を奪い、レベルの差を見せつけた。

◆試合結果
日   本|0 0 5 2 1 1 0|9
南アフリカ|0 0 0 0 0 0 0|0

◆バッテリー
工藤、谷優希、柳橋、藤村哲之、片山楽生-南木

日本は予選ラウンド、グループAを4勝1敗の2位で突破。なおスーパーラウンドはオープニングラウンド同組との対戦成績が持ち越される。日本はチャイニーズ・タイペイに敗れているため「1勝1敗」からのスタートとなる。上位2チームによる決勝進出を目指して、20日(木)にオーストラリア、21日(金)に韓国、22日(土)にメキシコと対戦する。

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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