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野球 コラム 2022年10月18日

侍ジャパンU-23、オープニングラウンド前半は2勝1敗。WBSC U-23ベースボールワールドカップ

野球好きコラム by 大島 和人
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WBSC U-23ベースボールワールドカップ

第4回 WBSC U-23 ワールドカップが、台湾で10月13日に開幕した。「U-23」の大会のため、出場資格を持つのは1999年から2004年に生まれた選手。「大卒2年目の早生まれ」「高卒6年目の早生まれ」まで参加資格がある。また今回の侍ジャパンU-23代表は社会人(JABA)の選手で構成されており、監督は石井章夫氏が務めている。

世界ランキング1位の日本はグループAに入り、オープニングラウンドは5チームと対戦する。今回は開幕からの3試合について振り返りたい。なおWBSCの国際試合は「7イニング制」だ。

◆第1戦:ドイツ戦

ドイツ(世界ランク18位)との開幕戦は高卒3年目でドラフト候補の左腕・富田蓮(三菱自動車岡崎)が先発し3イニングを無失点、無安打に抑えた。日本は初戦ということもあり、リリーフ陣に1イニングずつ登板させ、合計5投手に国際試合の経験を積ませた。

日本は2回表、無死から4番・藤井拓海(四国銀行)のソロ本塁打で先制。さらにチャンスを作って7番 ・中田悠斗(ヤマハ)、8番・猪原隆雅(ミキハウス)の連続タイムリーなどで4点を挙げる。4回表にも、8番・猪原がタイムリー三塁打を放つなど順調に加点し、初戦を6-0で乗り切った。猪原は3打数で三塁打2本と大活躍だった。

◆試合結果
日 本|0 4 0 1 1 0 0|6
ドイツ|0 0 0 0 0 0 0|0

◆バッテリー
日本:富田、 谷優希、柳橋巧人、澤柳亮太郎、権田琉成-丸山竜治

◆第2戦:ベネズエラ戦

ベネズエラ(世界ランク6位)とのオープニングラウンド2試合目は、序盤から点の奪い合いになった。日本は1回表に4番・藤井の犠牲フライで1点を先制したものの、その裏に2点を返されて逆転を喫する。

しかし、2回表一死から9番・大西蓮(JR東日本東北)の犠牲フライ、1番・中川拓紀(Honda鈴鹿)のタイムリー安打で合計3点を奪い、すかさず逆転。6回にも追加点を挙げて5-2で逃げ切った。

先発は大卒2年目の左腕・藤村哲之(東芝)で、2回以降は立ち直って3回を投げ切った。1回戦に引き続いて4回以降は1イニングずつの継投で、2試合で登録されている8投手が全員マウンドに立った。

◆試合結果
日   本|1 3 0 0 0 1 0|5
ベネズエラ|2 0 0 0 0 0 0|2

◆バッテリー
藤村、工藤稜太、澤柳、片山、権田-城野達哉、南木寿也

◆第3戦:チャイニーズ・タイペイ戦

開催国チャイニーズ・タイペイ(世界ランク2位)とのオープニングラウンド3戦目は、難しい展開となった。チャイニーズ・タイペイは国内外のプロも含めた強力な陣容で、先発のリン・チェンウェイは最速159キロの本格派だ。

日本は1回表に守備の乱れなどから2点の先制を許したものの、先発の片山楽生(NTT東日本)はそこから立ち直って3回まで投げ切った。そして2回裏、9番・大西のタイムリー二塁打で1点を返す。しかし、4回から登板したジュアン・シンイェンに打線が沈黙。6回に追加点を許して今大会初の敗戦を喫している。

◆試合結果
タイペイ|2 0 0 0 0 1 0 |3
日  本|0 1 0 0 0 0 0 |1

◆バッテリー
片山、谷、柳橋、工藤、権田-丸山竜、南木

文:大島和人

大島 和人

大島 和人

1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty

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