有原航平、フォーシームとカーブを投げずに今季初勝利。MLBで初のクオリティスタート

有原航平が復活を高らかに宣言する今季初白星を挙げた。レンジャーズの右腕は現地8月21日（日本時間22日）、敵地ターゲットフィールドでのツインズ戦で先発登板すると、6回0/3を4安打無失点と快投し、489日ぶりとなるメジャーでの待望の勝利を手にした。

『MLB.com』でレンジャーズを担当するケネディ・ランドリー記者は、同日付で「アリハラがシンカーとカットボールを使ってツインズをシャットダウン」と題した記事を投稿し、その冒頭で「レンジャーズのトニー・ビーズリー監督代行は、しばしばピッチングは野球の試合の表面であると口にする。勝利、敗戦、あるいは最終的にどのような展開になろうとも、先発投手が試合全体の基調を定めるのである」と前置き。

その上で、「日曜の午後、先発投手のコウヘイ・アリハラは、6回を無失点に抑えるピッチングでテキサスを7-0の勝利に導き、それが真実であることを証明した」と右腕の勝利を伝えた。これに加え、ランドリー記者は、「日曜は、アリハラのメジャーリーグにおける短いキャリアの中で、初めてフルで6イニングを投げた試合となり、2021年シーズンに日本のプロ野球から米国へ渡って以来、初めてのクオリティスタートとなった」と綴っている。

記事によると、試合後、ビーズリー監督代行は、この日の有原について、「彼が試合の雰囲気を作った。彼は（相手を）寄せつけなかった。もし、彼が良い投球をしなかったら、こちらの攻撃は意味がなくなってしまう。彼は我々が攻撃で勢いに乗れるよう、試合の流れを作ってくれた。試合序盤は、どちらのチームにも、ほとんど何も起こらなかった。（彼のパフォーマンスは）傑出していた」。

「と言うのも、6回を無失点だったのだから、今日の彼は期待以上だった。彼が投げていた間は、ロースコアでとてもタイトな試合展開だった。だから、彼は試合を食い止め、我々が攻撃で勢いに乗れる機会をもたらしてくれたんだ。とにかく傑出していた」と述べ、賞賛を惜しまなかったとのこと。