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大谷翔平、与四球率が劇的に改善
エンジェルスの大谷翔平が現地4月14日(日本時間15日)のレンジャーズ戦で、今季2度目のリアル二刀流で先発登板するのは既報の通り。
レンジャーズはこのオフにコリー・シーガーやマーカス・セミエンを獲得し、打線のテコ入れに成功しただけに、大谷との対戦が楽しみなところだが、そんな二刀流スターの先発試合を翌日に控え、『MLB.com』では投手・大谷が昨季開幕から現在にかけて、劇的に改善させたスタッツに関する記事を掲載した。
昨季の開幕から今現在に至るまで、大谷は24試合に先発登板しており、記事ではその前半12試合と後半12試合の与四球率の変化に着目。記事によると、2021年4月4日から同6月30日までに登板した12試合で、大谷は60回を投げて35四球とし、与四球率をその期間中に最低30回を投げた280人の投手の中で、22番目に高い14%としていた。
しかし、2021年7月6日から2022年4月12日にかけて登板した12試合では、大谷は75回を投げて10四球と、与死球率をその期間で最低30回を投げた304人の投手の中で、6番目に低い3%に激減させているのである。記事ではこの変化について、「オオタニは四球の回避について、最悪の投手の1人から最高の投手の1人になった」と表現。
では、ストライクゾーンへの投球の割合が増えたことがその理由なのかというと、そういうわけではなく、最初の12試合のストライクゾーン率45%に対し、直近12試合のストライクゾーン率は46%と、そこまで大きな変化はないのである。
大きな変化を見せているのは、スイングレート(打者がスイングする率)とチェイスレート(打者がボール球をスイングする率)で、前半12試合では、スイングレートが44%、チェイスレートが25%だったのに対し、後半12試合ではこれがそれぞれ51%と34%に上昇している。
記事ではその理由について、「トミー・ジョン手術から時間が経つに連れ、より良いコースに投げられるようになったこともあるかもしれないが、これまでと異なるカウントで、これまでと異なる球種を投げ、カウント序盤に打者のスイングを誘発していることに依るところが大きい」と分析。初球で見ると昨季の前半はフォーシームが6~7割を占めていたが、9月には4割を切り、替わってスライダーとカーブの比率が50%を超えていた。
記事によると、これにより「昨年7月1日以降、出塁するのが彼より難しかったレギュラー投手はただ1人」であり、それは「殿堂入り間違いなしのマックス・シャーザー」とのこと。二刀流スターの進化は止まる所を知らない。
J SPORTS 編集部
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