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菊池雄星、新天地での初登板はほろ苦く
今季からトロント・ブルージェイズの一員として先発ローテーションの一角を担うことになった菊池雄星だが、その新チームでのデビューはほろ苦いものとなった。
左腕は現地4月12日(日本時間13日)の敵地ヤンキース戦で今季初めて先発登板するも、3回1/3を投げ、5安打3失点(自責2)で降板。途中、守備に助けられる場面はあったものの、この日は打線が沈黙したこともあり、黒星スタートとなった。
地元紙『トロントスター』は同日付で電子版に「ユウセイ・キクチのブルージェイズでのデビューは失敗」と題した記事を掲載し、その冒頭に「困難な船出」と見出しをつけた上で、この日の菊池の全体的な内容について「左腕の先発投手、ユウセイ・キクチは、ジェイズのデビューで多くの信頼を呼び起こすことはできなかった」と表現。
そして、「彼は序盤から多くの強い打撃を許しつつ、2度ほど外野手のナイスプレーで尻拭いをしてもらうも、2回裏にアーロン・ヒックスから2ランショットを被弾。彼の自責点はこの2点のみであり、彼は上手くダメージを制限したものの、わずか10人の打者を打ち取るのに84球を要し、非効率的な登板で5安打2四球を許した」と、その投球について振り返った。
一方、ニュースサイトの『スポーツネット』は、試合後、「キクチのブルージェイズデビューで課題が明確に」と題した記事を掲載し、左腕がこのヤンキース戦で随所にポテンシャルの高さを見せつつ、苦戦を強いられたことから、「ロケットやレーザービーム(のような投球)が散見され、速球は97マイル(156キロ)に達し、カットボールは見逃しストライクかゴロを誘発するゾーンに収まったが、スプリット、チェンジアップは見当違いの方へ外れ、スライダーは右打者にとって喜びゾーンへ行ってしまった」と表現。
この日の菊池のパフォーマンスについて、「最初は強い打球のオンパレードで、その後、突如としてゴロを打たせるマシーンになった」と短い言葉で要約。記事では、「キクチは長いリストの調整に取り組んでおり、こうしたことは時間を要するものだ」と現状を伝えつつ、スライダーとチェンジアップの制球を今後の課題として挙げた。
J SPORTS 編集部
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