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ブルージェイズに移籍した菊池雄星
日に日にメジャーの開幕が迫るなか、『MLB.com』は現地3月28日付の記事で、今季のMLBにおける先発ローテーションのベスト10を発表した。
記事によると、昨季はメジャー全体で史上最多を更新する396人の投手が先発登板したとのこと(それまでの最多は2019年シーズンの368人)。今季はスプリングトレーニングが短縮されたことで、その数には及ばないものと思われるが、それでも、再び近い数字になるだろうと予想しており、それを踏まえた上で、ベスト10を格付けたしたとしている。
1位はマックス・シャーザーが加わったことで、ジェイコブ・デグロームとの強力な2枚看板を形成することになったメッツで、記事では2人合わせてサイヤング賞を5回受賞していることから、「MLBの歴史において、最も完成された1・2パンチの1つ」としている。
ただし、「このローテーションにも、リスクがないわけではない」としており、懸念点として、昨季デグロームが肘を故障したこと、シャーザーが37歳になり、キャリア通算でレギュラーシーズンとポストシーズンを合わせて、2665回1/3を投げていることなどを挙げている。
2位は昨季ナショナル・リーグのサイヤング賞に輝いたコービン・バーンズ、そして昨季同賞の投票で5位に入ったブランドン・ウッドラフを擁するブルワーズで、記事ではミルウォーキーの陣容について、「メッツに勝るとも劣らない」としている。このブルワーズ投手陣と、今季より同地区のカブスでメジャーに挑戦する鈴木誠也との対戦は、日本のファンにとってレギュラーシーズンを通じた楽しみとなりそうだ。
そして、3位に入ったのが菊池雄星の加入したブルージェイズである。記事では、同球団の先発ローテーションについて、ホセ・ベリオスがフルシーズン出場でき、さらにこのオフにケビン・ガウズマンを獲得したことから、「アメリカン・リーグの現サイヤング賞投手であるロビー・レイが去ったものの、ブルージェイズは昨季メジャーで防御率(3.79)が、6位だったローテーションを上回る陣容を揃えた可能性さえある」と評価。
さらに先発ローテーション5番手として補強した菊池については、「トロントは昨季前半に素晴らしい活躍を見せつつ(防御率3.48)、後半に急降下(防御率5.98)したキクチには、昨年スティーブン・マッツの果たした役割を期待している」としている。
ブルージェイズは同サイトが発表したブルペンのベスト10でも9位にランクインしているだけに、菊池を含む先発ローテーションが下馬評通りのパフォーマンスを見せてくれれば、レイズ、ヤンキース、レッドソックスと強豪がひしめくア・リーグ東部地区でも、互角かそれ以上の戦いが期待できそうである。
J SPORTS 編集部
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