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野球 コラム 2022年3月11日

【広島好き】12日に来日するライアン・マクブルーム選手を詳しく調べてみた。『週刊カープいいとこどり』

野球好きコラム by 大久保泰伸
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右の大砲として期待されるマクブルームの類稀なるパワーが実証されたのが、昨年8月に3Aで放った“衝撃の本塁打”でした。6回1死1・2塁の場面で、フルスイングしたマクブルームの打球はレフトスタンドぎりぎりに入るホームラン。飛距離としては平凡でしたが、驚くべきことに、その一打を放ったバットは真っ二つに折れており、残されたグリップエンドから細長く残った木辺を持ったまま、小走りでベースを1周しました。

規格外のパワーで鈴木誠也の穴埋めに期待される右の大砲ですが、気になるのは三振の多さです。マイナー時代の2016年から4年連続でシーズン100以上の三振数を記録しており、MLBの3年間でも通算66試合出場で61三振と、ほぼ1試合に1個のペースで三振しています。

とは言え、MLBでのプレー動画を見ると、スイングはコンパクトで変化球にもうまく対応し、センターから反対方向への打撃も見せるなど、昨年所属したケビン・クロンのような極端なプルヒッターというわけではないようです。コロナ禍の影響で来日が遅れ、日本の投手の配球に慣れるまでには時間が必要だと思いますが、まずこのタイプの打者を判断する指針となるのが、外角へボール球になる変化球への対応でしょう。

バッティングスタイルを見たところ、個人的には一発屋のブラッド・エルドレッドというよりは、期待値も込めて2004年に40本塁打をマークしたグレッグ・ラロッカのようなタイプの打者にも見えるのですが、いずれにしても、今季のカープ浮沈のカギを握る選手になることは間違いなさそうです。

文:大久保泰伸

大久保泰伸

フリーライター、編集者。1969年広島市生まれ、現在は神奈川県在住。出版社勤務を経て、20世紀の終わり頃に独立。別冊宝島野球シリーズの執筆、編集や広島などのOBの著書の編集協力などを行い、同社のプロ野球選手名鑑は創刊時から現在まで関わる。記者活動は2009年にベースボール・タイムズ紙の広島担当でスタートし、15年から野球専門サイトのフルカウントで広島、18年からはDeNA担当も兼務した。

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