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ベスト4に東京代表が3チーム。準決勝はセガサミーとHonda熊本、東京ガスとNTT東日本が対戦。都市対抗野球大会・12月8日(水)のみどころ
野球好きコラム by 大島 和人12月8日(水)準決勝2試合
11月28日(日)に開幕した第92回都市対抗野球大会だが、日程は残すところあと2日。12月8日(水)は準決勝の2試合が行われる。ベスト4のうち3チームが東京都の代表だ。
◆14:00 セガサミー(東京都) vs. Honda熊本(大津町)
セガサミーは2年連続のベスト4入り。今大会は1回戦(JR北海道)が10-1、2回戦(日本製鉄かずさマジック)が8-0、準々決勝(JR東日本東北)は7-2と危なげの無い勝ち上がりを見せている。
チームの歴代監督は全員がプロ野球経験者で、2年前から指揮を執っているのが西田真二監督。現役時代はPL学園高校、法政大学、広島東洋カープで活躍。指導者としては四国アイランドリーグの監督を長く務め、20名以上の選手をNPBに送り込んだ実績を持つ。
エースの草海光貴は1回戦、2回戦で先発しているが、準々決勝は登板していない。したがって準決勝は中4日のインターバルを確保できている。入社後に内野手から投手に再転向した異色の右腕で制球、カットボールのキレを武器にする23歳だ。オリックス・バファローズ6位指名の右腕・横山楓は1回戦、準々決勝にリリーフで登板している。最速153キロを記録する本格派だ。
打線は4番・根岸晃太郎が10打数4安打3打点と好調で、準々決勝は本塁打を放っている。大型ショートで7番の中川智裕は東京2次予選で23打数無安打と絶不調に陥っていたが、ここまでの3試合で12打数4安打と復調。準々決勝は試合を決める満塁本塁打も放った。明治安田生命から補強された右打者・森龍馬も尻上がりに調子を上げて3試合で打率.444を記録し、レフトの守備でも好プレーがあった。5番・市根井隆成は3試合で2安打ながら4打点と勝負強さを発揮している。
Honda熊本は昨年もベスト8に入ったが、4強進出は18年ぶり。1回戦(JR東日本)は3-2、2回戦(伯和ビクトリーズ)は7-6、準々決勝(東邦ガス)が2-1とすべて1点差で勝ち上がっている。
片山雄貴は3試合連続でクローザーの役割を果たし、厳しい展開をモノにする立役者となっている。試合とも7回途中の得点圏に走者を置いた状況で登場して“火消し”に成功し、9回まで無失点で投げ切った。片山は28歳の中堅で右サイドの変則派タイプ。速球は140キロ台中盤程度だが、それ以上に130キロ台の変化球が効いていて、カーブを生かした緩急の活用も強みだ。
福田大輔もやはり右サイドの変則派で、3試合に登板してここまで1失点。宮崎梅田学園から補強された左腕・林健太もサイドハンド気味の変則派だ。ドラフトの指名を受けた投手はいないが、個性派揃いで初見の相手を苦しめる投手陣だ。
打線は2年目で1番ライトを任される山本卓弥が11打数5安打3四死球と大当たり。3番ショートの稲垣翔太は3試合で3安打ながら、そのうち2本が本塁打だ。新人で4番の古寺宏輝も準々決勝でついに本塁打が出た。
◆18:00 東京ガス(東京都) vs. NTT東日本(東京都)
東京ガスは5年ぶりのベスト4入り。1回戦はミキハウス、2回戦は三菱重工West、準々決勝はENEOSを退けている。投手陣の安定感、接戦をものにする勝負強さで勝ち上がってきた。
まず、投手はリリーフ陣の投球内容が際立っている。三宮舜は明治安田生命所属で、「第1代表」だからこそ補強できた東京都を代表する左腕だ。速球の球速こそ140キロ前後だが、ボールのキレ、落ち着きと一級品。ここまでの3試合で8イニングを投げ切っている。
臼井浩は東京2次予選でフル回転した右腕で、168センチ・75キロの“小さな大投手”だ。今大会はベンチに控えて、難しい場面で起用されている。準決勝は5イニングを投げ切り、勝利投手になった。準決勝の先発は全く読めず、今大会未登板の本格派右腕・石田光宏、左腕・寺沢星耶らが登場する可能性もあるだろう。とはいえ三宮、臼井が後ろに控える安心感は大きい。
打線は3試合のチーム打率が.217とやや低調。但し、4番・小野田俊介が準々決勝で本塁打を放つなど、打率.308、3打点と好調だ。5番・加藤雅樹も打率3割、2打点と結果を残している。
NTT東日本は前回第91回大会の準優勝チーム。1回戦でトヨタ自動車、2回戦でTDK、準々決勝でJFE東日本を退けての勝ち上がりだ。準々決勝は延長11回にもつれ込む激闘だった。1回戦は上出拓真、2回戦は片山楽生、準々決勝は堀誠とそれぞれ違う投手が先発をした。ただ、今大会は他のチームと同様に早めの継投策で勝ち進んでおり、最少でも1試合に4投手を起用している。
全試合でクローザーを任されているのが多田裕作。拓殖大学から入社した新人右腕で、140キロ台後半の速球を持つ本格派だ。難しい場面もあった中で、しっかり役割を果たしている。小柄な技巧派左腕・野口亮太、150キロ超の速球を持つ右腕・小孫竜二と、鷺宮製作所からの補強組もリリーフで好投している。さらに大竹飛鳥、沼田優雅といったかつてのエース格も控えており、やりくりの不安は小さいはずだ。
打線は5番・喜納淳弥が12打数5安打3打点、そして2本塁打と絶好調。火ノ浦明正は準々決勝で途中出場ながら3打数2安打と活躍し、11回のタイブレークでは貴重なタイムリー安打を放っている。北海道日本ハムファイターズ9位指名の上川畑大悟は守備、走塁に優れたショート。今大会は打率.333と打撃でも貢献を見せている。
文:大島和人
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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