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澤村拓一、ポストシーズン初登板は厳しい結果。アストロズがレッドソックスに先勝。ア・リーグ チャンピオンシップシリーズ第1戦
MLBコラム by J SPORTS 編集部ヒューストンvs.ボストン
アメリカン・リーグ チャンピオンシップシリーズ初戦は、2017年にワールドシリーズ制覇を成し遂げたコアメンバーであるホセ・アルトゥーベとカルロス・コレアに一発の出たアストロズが5-4で先勝した。
結果的にこの試合の勝敗を分けたのはブルペンのパフォーマンスで、両チームともに先発投手が3回途中と試合の序盤で降板する展開となるなか、アストロズのブルペンは、その後の6回1/3を最少失点で耐えたのに対し、レッドソックスのブルペンは同じく6回1/3でアストロズ打線に4点を献上した。
とりわけ、このシリーズでロースター入りを果たした澤村拓一が勝負どころの8回に起用されながらも、制球が定まらず、1安打2四死球で無死満塁のピンチを招き、犠牲フライで1点取られたところで降板となったのは気掛かりな点であり、今後の雪辱に期待したいところ。
レッドソックスはその初戦で、7人のリリーバーを投入しただけに、第2戦で先発するネイサン・イオバルディには、それなりの長いイニングを投げてもらわなければ、ブルペンの台所事情が厳しくなる可能性がある。
なお、イオバルディは今秋のプレーオフではこれまで10回1/3を投げ、16奪三振、3失点と、このポストシーズンにおけるレッドソックス先発ローテンションの大黒柱的な存在感を示しており、ボストンでは最も勝ち星を勘定できる選手であるだけに、この第2戦でヒューストンに連勝を許すと、かなり厳しい展開でボストンへ戻ることとなる。
打線では、ポストシーズンに入り、目下絶好調のキケ・ヘルナンデスが、このシリーズ初戦でも2本塁打、1二塁打を含む4安打(三塁打が出ればサイクルヒットだった!)と、当たりまくっているのが心強いところだ。
一方、ブルペンの継投がはまり、第1戦をものにしたアストロズは、腕の張りにより今シリーズのロースターから外れたエースのランス・マカラーズJr.の穴をどう埋めるかが、大きな課題となっており、初戦に続き本拠地ミニッツメイドパークで行われる第2戦では、ルーキー右腕のルイス・ガルシアが先発投手の任に当たることになる。
ガルシアは2021年レギュラーシーズンの成績を11勝8敗、防御率3.30としており、特にホームでは防御率2.39と安定した数字を残しているものの、このポストシーズンでは、ホワイトソックスとのディビジョンシリーズ第3戦で3回を持たずに降板するなど、経験不足が不安材料となっている。
打線では、初戦で本塁打を放った前述の2人に加え、現在ポストシーズン16試合連続安打中のマイケル・ブラントリーの記録がどこまで伸びるかにも注目したい。
ちなみに、『MLB.com』が現地15日付で投稿した記事によると、「現行の2-3-2方式で行われたベスト・オブ・セブン(7試合4戦先勝)のポストシーズンのシリーズ初戦で勝利したチームは、これまで94回中、62回(66%)シリーズを制している(これには、中立地で開催された2020年のリーグ チャンピオンシップシリーズとワールドシリーズは含まれない)」とのことだ。
J SPORTS 編集部
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