年俸調停を回避した大谷翔平、エンジェルスは二刀流復活を楽観視

二刀流復活を目指す大谷翔平

ロサンゼルス・エンジェルスは現地8日、二刀流スターの大谷翔平と2年850万ドル（8億9000万円）で合意したと発表した。

『MLB.com』でエンジェルスを担当するレット・ボリンガー記者は同日付で速報記事を投稿し、その冒頭で「エンジェルスは二刀流スターのショウヘイ・オオタニと、2年820万ドルでサインすることで、年俸調停を回避したことを月曜に発表した」と報じた。

さらに、「（2021年の年俸として）オオタニ側が330万ドルを希望したのに対し、球団側は250万ドルを提示したため、両者は年俸調停の公聴会へ向かうところだった」とこれまでの経緯を伝えた。

また、「球団側はオオタニと2022年までの年俸で合意することで、来年の年俸調停のプロセスも回避することとなった」と2年契約となった理由について明かした。これで大谷は2023年に再び年俸調停の機会を得ることとなり、その翌年からフリーエージェントとなる。

記事では大谷の今後について、「オオタニは今季、二刀流選手としてプレーする最後のチャンスを得る物と思われ、仮に再び投球中にケガを負った場合は、フルタイムの野手に転向する可能性もある」とした。

「しかしながら、彼は平常のオフシーズンを送っており、球団は彼が万全の状態で2021年はバウンスバックを遂げることに楽観的でいる」と、球団側は大谷の二刀流復活に前向きでいるとした。

また、ボリンガー記者によると、今回の発表に際し、球団のペリー・ミナシアンGMは大谷について、「彼は素晴らしい状態にある。精神的にも肉体的にも、間違いなく熱心に取り組んでいる」。

「彼が自分の技術を磨くのにつぎ込む時間とエネルギーの量には感銘を受ける。それに才能が加わるのだから、我々は彼がこの球団の大きな一部となり、色々な方法で勝利に貢献してくれると感じている。我々は彼が違いを作れるタイプの選手だと信じている」と、述べたとのこと。

二刀流復活を期す大谷がこの春、どのような姿を見せてくれるのか、非常に楽しみなところだ。