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東海2次予選では至学館大学から入社して2年目の右スリークォーター井村勇介が、3試合に先発して23イニングで防御率1.57と好投。ジェイプロジェクトとの第2代表決定戦は、1失点完投勝利も挙げている。少し変則的なフォームから投げ込む速球は140キロ台前後だが、内野ゴロを誘う独特の「打ち難さ」がある。
大卒新人でもうひとり鮮烈な投球を見せたのが、天理大学から入社した八木玲於。177センチ・85キロの右上手投げで、速球は150キロ超がアベレージの本格派だ。彼も3試合を無失点に封じており、東京ドームでもクローザーとしての役割を果たすだろう。
他にもドラフト候補として名の挙がった高卒3年目の本格派右腕・松本竜也、2番手の先発を任された左腕・森田駿哉など、有力な投手が揃っている。
打線は國學院大出身の新人・貞光広登が3番・ショートで起用され、東海2次予選は3割台の打率を記録。松本桃太郎、畔上翔といった主力は、予選でやや精彩を欠いたが、人材自体は豊富だ。
また、西濃運輸からエース堀田晃ら3選手を補強しており、彼らも大きな戦力となるだろう。丸井健太郎監督を支えるコーチ陣には今久留主成幸氏、岡本克道氏、武藤孝司氏と元プロ3人が揃っており、こちらも強力だ。
◆ヤマハ(浜松市)
ベテラン右腕が鍵を握る
東海第3代表は2年連続41回目の出場となるヤマハ(浜松市)だ。東海2次予選は初戦でHonda鈴鹿に3-4と敗れたものの、第3代表決定トーナメントに回り、そこから4連勝で出場権を得た。
ヤマハのエースといえばやはりフェリペ・ナテル。ブラジル生まれで31歳のベテラン右腕は年を重ねるごとに粗さが取れ、無理の無いフォームに変わった。スライダーも、より小さく実戦的な球質となり、打たせて取る投球術も身につけつつある。第3代表決定戦の先発など、5試合中3試合の先発を彼が任された。
池谷蒼大は高卒3年目で、174センチ・77キロの左腕。派手さのあるタイプではないが、初戦でリリーフ登板すると、その後の2試合は先発で好投。3試合で防御率1.59と好内容を見せた。140キロ台前半の速球と、チェンジアップやスライダーなどの「速くて切れる」変化球を持ち、制球も優れている。岡崎市民球場での好投もあって横浜DeNAの5位指名を受けた。
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