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野球 コラム 2020年11月16日

【広島好き】11/3(火・祝)クリケット体験会レポート 「野球のルーツ・クリケット、実際に体験してみて気づく面白さ」

野球好きコラム by J SPORTS 編集部
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皆さんは“クリケット”と聞いて何を思い浮かべるだろうか。
「ルールが難しそう」「名前は聞いたことあるが実際に見たことはない」など、ハッキリとしたイメージが出来ていない方も多いはず。その理由は日本ではまだ馴染みのないスポーツであり、“クリケット”を視聴する・体験する機会がないため、日本人の生活に根付いていないことも要因の一つだ。

9月からスタートした、元カープで活躍したプロ野球選手(現クリケット日本代表の木村昇吾選手によるコラム。木村選手から「世界ではメジャースポーツ。特にインドでは国民的競技」「野球のルーツと言われているが、野球とは全く違うスポーツ」とクリケットに関する基礎中の基礎情報を聞いているうちに分かったこと、「何だかおもしろそう!これは実際に見てみないと・・・」。この「何だかおもしろそう」という興味アンテナが立った良きタイミングで、木村選手も参加するCrickeTRY2020実行委員会主催の11/3(火・祝)クリケット体験会があり、早速足を運ぶことにした。

笑顔の木村昇吾選手

場所は草野球の聖地とも言われている埼玉県大宮けんぽグラウンド。約70名の参加者は、小さなお子様連れのご家族、友達同士での参加など実に幅広い層だ。元カープ、キラ・カアイフ氏の背番号13番ユニフォームを着た女性に話を聞くと、木村選手きっかけでクリケットに興味を持ち、既に複数回参加しているという。

簡易バット・ボール

体験会は簡易バットとボールを使用し、本日のプログラムは大きく3つ。
1. 打つ練習
2. 投げる練習
3. ミニゲーム

木村選手を初め、本大会の主催で日本クリケット協会初代理事長の松村謙一郎氏、クリケット日本男子代表の小林正臣キャプテン、昭和女子大クリケットチーム選手など豪華コーチ軍と一緒にプログラムにそって実施していく。

初めてのクリケット体験。まずは準備運動をしてから、いよいよスタートだ。

1.打つ練習「あれ、クリケット簡単かも・・・」

打つ練習では簡易バットを使ってバットの持ち方から始めた。打つことに関して、野球との違いを簡潔に伝えると大きく4点(細かい違いは省略)

・野球は脇を締めてバットを振る、クリケットは脇を開けて打つ
・野球はバットを横に振る、クリケットは踏み込んで縦に振って打つ
・野球はノーバウンド、クリケットはワンバウンドのボールを打つ
・野球は前に打つ、クリケットは360度どの方向に打ってもよい

木村選手、自ら指導

各々チームに分かれて、いざ実践。前から下投げできたボールを簡易道具で打ってみる。するとどうだろう。「意外とバットに当たる・・・」と、あたかもクリケット体験者かのような錯覚に陥るではないか。特に野球・ソフトボール・テニス・ゴルフ経験者と思われる参加者は、どんどんバットに当てている。

木村選手、体を張って指導

この打つ練習の効果で「クリケット=難しい」から、「クリケット=意外と簡単」とクリケットへのハードルが下がる。何でもまずは“楽しい”と思うことが大切だ。だが、まだ参加者は知らない、本当のクリケットを・・・。

2.投げる練習「もう、クリケットできるかも・・・」

次に投げる練習だ。打つ練習と同様で柔らかい簡易ボールで体験してみる。本来は野球の硬球と同じくらいの硬さだという。投げることに関して、野球との違いを簡潔に伝えると大きく4点(ここでも細かい違いは省略)

・野球はノーバウンドを意識して投げる、クリケットはワンバウンドを意識して投げる
・野球は肘を曲げて投げる、クリケットは肘を伸ばして投げる
・野球は助走をつけないで投げる、クリケットは助走をつけて投げる
・野球はキャッチャーミットへボールを投げる、クリケットは打者の後ろにある3本の柱(ウィケット)へ向かって投げる

コーチ自ら実演

大きく腕を使い、肘をまっすぐ伸ばして3本の柱の手前でワンバウンドする意識で投げてみる。ボールをワンバウンドで投げていい、野球では考えられないルールだ。始球式でもなんとかノーバウンドで投げたいと思いつつ、ワンバウンドしてどうにかキャッチャーまで届いて拍手が起きるが、最初からワンバウンドを意識して投げる。またまたクリケットへのハードルが下がった。だが、次のミニゲームで感じる「あれ、こんなはずじゃない」と。

3.ミニゲーム「あれ、こんなはずじゃない・・・」

最後は10名程のチームに分かれてミニゲーム。ここでも細かいルールは省略するが、野球との違いと簡潔に伝える。

・野球は1チーム9人、クリケットは1チーム11人
・野球はボールを打つ選手をバッター、クリケットではバッツマン(クリケットは2人1組で実施。バットの複数形でバッツマン。実際に打つ選手をストライカー、対面側にいる打たない選手をノンストライカーという
・野球は投手のことをピッチャー、クリケットはボーラー
・野球は打ったら1塁→2塁→3塁へ走る、クリケットはストライカーが打ったら対面(反対側)にいるノンストライカーと交差し対岸へ走る
・野球ではバットを置いて走る、クリケットではバットを持って走る

ミニゲームの様子

攻撃側と守備側に分かれ、ミニゲーム開始。
守備側のボーラー(投手)が三本の柱へ向かって投げる。しかし、どうだろう。攻撃側のストライカー(打者)はバットを振ってもボールに当たらない。一番初めに練習した「打つ練習」では、ボールが当たっていたが、実践では空振りする人が続出。例えてみれば、バッティングセンターで当てることはできるが、実際の打席では空振りするイメージだ。いくら初心者が投げるボールでも生きているボールをバットに当てることは難しい、そう感じた人も多いはず。さらに、バットに芯に当たらず、フライかゴロで遠くに飛ばすことができない。360度どこに打ってもいいと言われ、「よし後ろに打とう」と思った参加者も多いはずだ。だが、打てるはずない。後ろに打つためには相当な技術がいることが分かった。

体験会コーチ軍による実演

各チームでミニゲームを楽しんだ後、木村選手ら本日のコーチ軍による実際のクリケットの道具を使用して実演が始まった。するとどうだろう、今まで笑顔で楽しくクリケット体験をした参加者が黙り込んだ。助走をつけてジャンプして投げたボールを、縦にバットを持って脇を開けて遠くにとばす。打つ・投げる練習で「あれ、クリケット簡単かも」と一瞬でも思った自分を恥じてしまうくらい、本当のクリケットは思わず口が空いてしまうほど迫力があるのだ。

クリケット日本男子代表 小林正臣キャプテン

「バットを持ってボールを打つ」「守備と攻撃に分かれる」という行為以外は、野球と似ているようで全く違うスポーツ、クリケット。クリケット日本男子代表の小林正臣キャプテンも野球経験者で、野球とクリケットでは怪我をする箇所も異なるという。クリケットは助走をつけてジャンプして投げる分、膝・くるぶし・ハムストリングが着陸した衝撃で怪我をしやすいそうだ。

体験前に抱いていた「何だかおもしろそう」が、体験後は「おもしろい」と確信に変わったクリケット。少しでも興味が湧いた皆さん、12/5(土)にもクリケット交流会が大宮けんぽグラウンドSフィールドでありますので、一緒に参加しませんか。「野球とこんなところが違う」など比べながら体験すると、より楽しくできるだろう。

プロ野球オフシーズン、今年は野球のルーツを体験しよう!

12/5(土)クリケット交流会
詳細はこちら⇒http://www.cricket.ne.jp/crickeTRY2020/

文:J SPORTS 編集部

J SPORTS編集部

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