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日本時間12日(現地11日)、ヤンキースの田中将大は本拠地でのメッツとのダブルヘッダー第1戦に先発登板。
6回2/3を投げ、7安打5失点(自責4)と苦戦するも、打線の援護に助けられ、4試合振りの勝利となる今季4勝目を挙げた。
◆試合結果
NYM|0 0 4 0 0 1 0 0 0|5
NYY|0 1 1 5 2 0 1 2 X|12
地元紙『ニュースデイ』は同日付で電子版に掲載した「タナカは良くなったが絶好調でない」と題した記事で、ブーン監督のコメントを交え、この日の田中のスプリットの出来について次のように言及している。
「タナカのスプリットとスライダーは、彼にとって最も重要な2つの決め球だが、彼は直近の2試合でこの2つの球種で苦戦していた。
彼は直近の先発となった、6月4日のトロント戦で4回まで無失点とするも、5回に4失点を喫したが、うち3点は引っ掛かったスライダーでホームランを打たれたものだった。
アーロン・ブーン監督は、火曜午後の試合で見せたタナカの武器の全てに励まされたが、恐らく最も重要だったのは、彼がもたらした長さだったであろう」。
「あれは大きかった」と、ブーン監督はタナカが7回まで投げたことについて述べた。
「スプリットは良くなったと思うし、正直言ってトロントでもスプリットは良くなっていたと思った。我々は良いスプリットを何球となく見たと思う」。
「最後の回ですら、彼は速球をさらに速め、速球(のレベル)を高めた。それについて彼は良くやったし、引き続きスライダーも彼にとって、右打者にも左打者にもとても良い武器となっている」。
7奪三振無四球とした田中も、スプリットが“ベター”だったことには同意したが、3回の4失点には苛立ちを示した。
4失点してヤンキースが1-4のビハインドとなった3回、田中がジェフ・マクニールから浴びた3ランの一発は、スプリットの初球を打たれたものだった。
『CBSスポーツ』も田中のスプリットについて指摘した記事を現地11日付で電子版に掲載。
「タナカはチームメイトに感謝の借りがある」という一文で始まるこの記事で、田中が7回途中まで投げたことを評価しつつ、今季問題が指摘されるスプリットについて触れ、その上で今季の田中を次のように評した。
「これらスプリットの問題を抱えながらも、タナカは今季14試合に先発し83イニングを投げ、防御率3.58としており、これは決め球を失った男としてはかなり良い数字である。
お馴染みの決まり文句を使うと、タナカはこれまで常にスローワー(投げる人)ではくピッチャー(投じる人)であり続け、彼の知性(そしてスライダー)はスプリット抜きでの相手打線との対戦を助けてきた」。
田中のスプリットを巡る試行錯誤は好転しつつあるようだ。
J SPORTS 編集部
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