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野球 コラム 2019年3月9日

【オリックス好き】「新球」や「先発への適応」など、投手陣が取り組むエトセトラ

野球好きコラム by 藤原 彬
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新元号を迎える今年、バファローズには新監督が就任し、チームロゴとユニフォームが新装された。では、変わろうとしているチームで選手個々はどのようなことに注力しているのだろうか。

シーズン開幕まで1ヶ月を切った今、まずは投手たちの新しい取り組みと手応えを、それぞれの証言で紹介する。

◆新しい変化球や配置転換にチャレンジ

#13 山岡泰輔
新球フォーク→「真っすぐを打ちにきた打者に対して、落として空振りをとるのが狙い。球速はそこまで気にしてはいないですけど、真っすぐに近ければ近いほどいい。まあまあいい感じですけど、試合で使うかどうかは分からないです」。

課題に挙げる低めへの制球(昨季はリーグ最多の21被弾)→「(意識するのは)シーズンが始まってからだと思うので、今は低めに投げるよりも、いい球を投げる方が優先ですね」。

#17 増井浩俊
先発で投げていたカーブを解禁→「打者の目線をずらすのと、カウントを整えるのが狙い。手応えは実戦で投げてからですね」。

#20 近藤大亮
習得中のスプリッター→「まだ精度が低いので、バッターに対して実戦で投げ込みたい。狙ったところに投げることだけではなく、いかにストレートと同じ腕の振りで落とせるか。相手は絶対にストレートを狙ってくると思うので、反応を見て、どの球種で勝負するかを決めていきます」。

#39 小林慶祐
先発転向に向けてのカーブ→「今はまだ試合では使えないので、制球力を上げていかないといけないですね。多分、相手はリリーフの自分をイメージして、フォークと真っすぐのイメージだと思います。そこでカーブでストライクが取れたら、捕手も楽になるので」。

テーマは脱力→「難しいことを考えてもできないので、力を抜いて投げています。脱力は(臨時コーチの)山田久志さんからキャンプで助言してもらい、平井(正史)コーチと高山(郁夫)コーチにも力む癖を指摘され『力んでもボールはいかない』と教えてもらいました。最後の最後まで力を抜いて投げる話をしてもらい、徐々に自分のフォームとタイミングに合っています」。

#43 山本由伸
先発への適応→「1週間に1回は120球ほど投げると思うので、身体がついてくるようにケアとトレーニングはしっかりやっていこうと思います。長いイニングは力だけでは抑えられないと思うので、その力感や感覚、技術を身に付けたいです」。

持ち球にシュートを追加→「思ったよりも早く仕上がっていて順調です。去年も投げていたカットボール、フォーク、カーブといったボールは、イメージする理想が高くなっています。シーズン中ほど仕上がってはいないので、バッターと対戦して状態を上げていきたいと思います」。

#48 齋藤綱記
新球について→「軸はスライダーで変わらないですけど、ツーシームとチェンジアップを少しずつ使っています。ツーシームは左バッターのインコースにもしっかり投げられたらいい球になると思います。チェンジアップは右打者にも対応できるように。一軍で対戦するのが左打者だけとは限らないので」。

◆向上するための工夫

#11 松葉貴大
数年ぶりに遠投での調整を再開→「ストレートはキレかスピードが欲しいと捕手と話をしていて、昨年の秋季キャンプあたりから遠投に取り組み始めました。出力を上げてストレートの質を上げるために、今年は登板の間に1回か2回はしています」。

ポジティブシンキング→「ここ数年、なかなか思った結果が出ていません。一軍でもケガがあって気持ちが一喜一憂してしまい、それが多く積み重なって負けにつながると思ったので、もう一度野球を楽しみながらプレーしたい。争いに勝つには厳しさが必要ですけど、やってきたことを信じれば結果は出ると思います」。

#14 吉田一将
スライダーの球速アップ→「スライダーが速くなれば、フォークだけに絞られなくなって空振りがとれるようになる。結果的に、フォークに対する打者の対応も悪くなるとも思います。左バッターのインコースへのスライダーも幅が広がるので、意識して投げています」。

#30 K-鈴木
変化球の精度→「長いイニングは投げられる方で、去年も先発をして7回ぐらいでも球威は落ちませんでした。そうなると変化球の精度が大事になるので磨いていきたいです。いい感じですけど、打者の反応を見ないと分からないので、実戦を踏まえた投球をしたいと思います」。

#35 比嘉幹貴
効果的な内角使い→「左バッターのインコースにスライダーや真っすぐを増やしていきたい。今までも投げてはいましたけど、中継ぎで1点も与えたくないので外中心でした。それを、これまで以上に中も使えたら」。

#49 澤田圭佑
投球フォームなどを微調整→「もっといい球が投げられるように微調整しています。フォームも変えていますけど、少し見ただけでは分からないと思います。野球をやっている人なら分かるかもしれません」。

#61 榊原翼
高速化するフォーク→「握りの深さをその日の調子で変え、真っすぐの軌道になるべく合わせたくてスピードは137~141キロです。(春季キャンプの紅白戦や対外試合で)結構、空振りがとれたので使えると思います」。

#65 青山大紀
身体の強化でスピードアップ→「昨年はウエートを取り入れて球速が4~5キロ上がったので、今年も取り入れていきたいです。真っすぐと共にフォークも球速が上がって見分けにくくなったと思うので、その分、打者も振ってくれるかなと」。

#66 吉田凌
速球の質を磨く→「真っすぐを重点的にやってきて、この時期に球速も出ていますし、指のかかりもいい感じです。春季キャンプの仕上がりは良かったので、コントロールなど細かいところを良くしたいと思います」。 #128 東晃平
身体の使い方→「空振りを取れる球が理想で、フォームと連動する体の使い方を変えようとしています。体が大きくなれば自然に球が速くなると思うので、ウエートも頑張っています」。

◆例年どおりに調整中

#18 岸田護
「(新しいことは)特にはないですね。セットアッパーのどこかにはまれるようにやるだけです」。

#21 竹安大知
「(移籍1年目でもピッチングで変えていることは)ないですね。球があまり速くないので、コントロールを気にしながら角を狙って投げていくピッチャーだと思うので、色々使いながら抑えていきます」。

#26 東明大貴
「投球もプライベートも変えているところはありません。実戦でアピールするだけです」。

#32 ディクソン
「言われたところで投げるだけなので、先発でもリリーフでも言われたところで準備をして調整しながらやっていきます」。

#47 海田智行
「とにかく自分の納得できるシンプルなボールを投げるのが目標です」。

#57 山田修義
「投球自体は変えることはないですね。1年間やったことがないので、1年間しっかり投げられるようにしたいです。去年はワンポイントが多かったので、しっかりと1イニングを任せられるように」。

#91 岩本輝
「変えていることはないですね。しっかりと準備をして、悔いの残らないように試合に臨みます」。

先発2人の退団により、競争が激化している投手陣はシーズン中も編成を余儀なくされそうだ。もちろん、そうした台所事情は各投手の取り組みにも多かれ少なかれ影響を及ぼすに違いない。

昨年よりも上の自分を目指した試行錯誤の行方や変遷は、今季の注目点になる。もちろん、変えないことも、また決断だ。新たな試みには着手せず、新シーズンを迎えようとしている投手は野手よりも多い。

そこには、「自分のピッチングができれば大丈夫」。の思いが透けて見える。野球は、投手が打者を攻めるスポーツ。チームが上位陣を脅かすために、投手陣が相手打線を封じ込めることが必要不可欠だ。

代替画像

藤原 彬

アルバイト時代を含めて10年余り野球専門誌の制作に携わり、2016年にFAとなったさすらいのスポーツウォッチャー。「二兎を追う」を信条に、編集、執筆、写真、発信、校閲をこなす5ツール・プレーヤーを目指して勉強中。食にうるさい関西人だが、行く先々で「あんまり面白くないね」と言われる。同い年のレブロン・ジェームズは誇り。

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