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野球 コラム 2019年3月2日

【オリックス好き】シーズンを占う、5つの「ポジション争い」

野球好きコラム by 藤原 彬
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「しっかりと勝負をさせて勝った選手は気持ちも強くなる」とは、西村徳文監督の弁。

春季キャンプでは、投打の軸となるべき主力選手がしっかりと仕上がり順調を示し、奮起を促した若手も必死にアピールして、指揮官の表情が思わず綻んだ。

シーズン開幕戦でベンチ入りしそうなメンバーは徐々に固まってきたが、5日から始まるオープン戦でも働き場所を巡る「競争」と試行錯誤は続く。

西村監督が本番を想定して「ある程度のメンバーを組んで戦わなければならない」と考えるのは「最後の6試合」から。ここでは、注目すべき5つのポジション争いを押さえておこう。

山本由伸

◆先発5・6番手:潜在能力を秘めた投手陣

現段階で先発ローテーションを予想すると、山岡泰輔が開幕投手候補で、対外試合初登板に155キロを計時した山本由伸も当確と考えられる。昨季の実績から、アルバースには首脳陣もある程度の計算を立てているはずだ。

外国人枠を当初は投手2、野手2で運用しそうな事情を考えると、ディクソンとエップラーのいずれかが先発陣に名を連ねそう。

残る2枠を新加入の竹安大知や先発を試されている小林慶祐、若手のK-鈴木、榊原翼らで争うことになりそうだ。ここに、万全の状態で田嶋大樹が復帰すればグレードアップも見込める。

全体では、昨季に記録した先発防御率3.78(リーグベスト)ほどの潜在能力を秘めていると考えてもいいだろう。

◆セットアッパー:層の厚いブルペン

層の厚いブルペンは、小林と黒木優太(春季キャンプ3日目に右ヒジ靭帯炎症)を先発でテストできるほど層が厚い。今季も以下の4投手に、ある程度は安心してリードした展開で7、8回を託せそうだ。

・吉田一将(58試合/防御率3.38/奪三振率8.47/与四球率2.88)
・近藤大亮(52試合/防御率3.33/奪三振率8.67/与四球率4.50)
・澤田圭佑(47試合/防御率2.54/奪三振率8.15/与四球率1.99)
・比嘉幹貴(43試合/防御率2.03/奪三振率5.60/与四球率1.78)
※( )内は昨季の投球成績

実力は甲乙つけ難く、誰かが調子を崩しても替えが利くのは強みで、先発ローテーションの当落線上にも短いイニングで力を発揮できそうな球威自慢の投手がいる。

春季キャンプの始めから一軍に残り続けている新人の荒西祐大も、加われるか注目したい。

福田周平

◆リードオフ:打線活性化の重要ポイント

グラウンドで最も声を出している福田周平が、打席に入っても元気だ。

選球眼と粘り強さを兼ね備え、状況判断にも優れた打撃がより生きるのは2番かもしれないが、本命不在の状況で1番打者を任される機会が増えている。スランプに陥っても転がせれば内野安打になるスピードがあり、走力も高い。

対称的に、物静かでいぶし銀の雰囲気漂う小田裕也も、試合に出場すればコンスタントに安打を積み重ねられる実力者だ。昨季はレギュラーを手にしかけたところで左手を骨折して戦線を離れたが、打率.287、出塁率.348は及第点だった。

対戦自体が少なかったが、対左投手打率.167で長打はなし。サウスポーを攻略して信頼を勝ち取りたい。

他には、昨季に強烈なインパクトを残した宗佑磨や、守備・走塁は一級品の後藤駿太がバットで結果を残せば、チームは盛り上がる。

有走者時は基本的に打者が有利。塁上をいかに賑わせてお膳立てを整えるかは中軸の復調とも無関係ではなく、打線の得点力に影響を及ぼす重要なポイントだ。

◆正捕手:打撃力向上がテーマ

興味深いのは、一軍で多くのマスクをかぶることが予想される伏見寅威と若月健矢が、共に打力向上を強く意識していること。昨季、チームの捕手が記録したOPS.552は12球団ワースト3位だった。

セ・パのリーグ優勝チームを見ても、守備が優先される捕手が打撃で貢献できれば、大きなアドバンテージとなる。

伏見は「2ケタ本塁打」を目指し、若月は数字の目標こそ設定していないが、城俊人も「打率2割8分」を口にした。ホームベースの後ろからだけではなく、横からでも投手を盛り立てたい。

◆内野手:長打力不足の解消がカギ

昨季は内野手に長打が少なく、二塁手(23本)、三塁手(34本)、遊撃手(18本)が放った数はいずれもリーグ最少と迫力不足が否めない。

実戦で出場機会を得ているルーキーの頓宮裕真が期待どおりの長打力を発揮できれば改善されそうだが、そうでなければ内野は今季も守備力重視の編成になる。

西野真弘と大城滉二を筆頭に複数ポジションをこなせる選手は豊富なため、「競争」はもちろん、相手や状況に合わせた「采配」も争点になりそうだ。

遊撃は安達了一の復調が望ましいが、アマチュア時代は本職だった福田の守備範囲の広さも一見の価値がある。

代替画像

藤原 彬

アルバイト時代を含めて10年余り野球専門誌の制作に携わり、2016年にFAとなったさすらいのスポーツウォッチャー。「二兎を追う」を信条に、編集、執筆、写真、発信、校閲をこなす5ツール・プレーヤーを目指して勉強中。食にうるさい関西人だが、行く先々で「あんまり面白くないね」と言われる。同い年のレブロン・ジェームズは誇り。

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