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野球 コラム 2018年6月8日

【大学野球選手権】注目の選手と強豪チーム(2)『関西地区代表は近隣対決へ』

野球好きコラム by 岩瀬 孝文
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西日本では、やはり下馬評が高いのは立命館大(関西学生)だ。
そこには不動のエース山上投手に、強打で俊足の辰巳外野手という投打の軸がしっかりと揃う。それも2年連続出場の強者の名をほしいまま、優勝候補の座に位置する。

天理大が円陣を組む(第66回)

他の有力校では、タフなリーグ戦を制した中京大(愛知)の粘り強さに、伝統あふれる大阪商業大(関西六)は投手のリードに定評ある太田捕手の存在が大きい。前年の活躍が実績となり成長の道を歩む天理大(阪神)、広く関西エリアにおける好選手の進学をみる奈良学園大(近畿)も実力充分だ。
あるいは8年連続の出場でその試合運びに優位性を持つ福井工大(北陸)は、地元出身選手の育成を第一に掲げるまとまりあるチーム。
また前年に強者東北福祉大に勝利して意気上がり、今季も連続出場を遂げてそのひたむきな野球が魅力の四国学院大(四国)は機動力をベースにした攻撃が楽しみだ。

質実剛健の福岡大応援団(第66回)

そして、もともと野球レベルの高い九州のアスリートが集う九州地区からはともに連続出場の福岡大(九州六)と九州産業大(福岡六)が神宮へとやってくる。
福岡大は経験豊かな福井工大と相対し、広い守備が魅力の岩城内野手が頑張る九州産業大は関東屈指の強豪東海大が対戦相手。さらにそこを勝ち上がるとシード校で優勝候補筆頭、東洋大との対戦が待つ、じつに厳しさあふれるブロックだ。
同じ九州エリアでは、今回、初出場となった宮崎産経大(九州南部)のフレッシュな野球は神宮に旋風をもたらしそう。

全体の組み合わせをみると、開幕戦から近隣地区で手の内がわかりきっている好敵手同士のゲームが見られ、それはもうシリアスな闘いの連続となる。
初日の東京ドームでは、いきなり奈良学園大-立命館大との列強対決が見られる。しかも、その勝者が、前年準優勝校の国際武道大との対戦が控えるのだからたまらない。
続く天理大-大阪商業大の対戦はともに接戦、星のつぶしあいのシビアな試合となり、勝ち上がると、神宮に慣れ親しんだ四国学院大との対戦する可能性を秘める。

四国学院大のベンチ前(第66回)

さらに、中京大-富士大は1回戦における熾烈な闘いになりそうだ。そこから、リーグ戦で上武大を果敢に打ち破ってきた白鴎大が待ち受ける。
このようにハイレベルなチーム同士の接戦をものにした場合、限りなく上昇気運に包まれてきそう。

なんと35年ぶりの出場となった国立大の広島大(広島六)は、快投エース148km中田投手の躍動によってリーグ優勝を成し遂げた。これは1回戦で優勝候補のひとつ東北福祉大に憤然と猛アタックをかけていくのは、昔ながらの学生野球の本質と好ましき良き時代がそこにあり、しばし郷愁にそそられる。

ひいきのチームやお気に入りの選手を神宮球場や東京ドームでそしてJ SPORTSのライブ中継でとことん堪能といこう。
そういった地元の大声援を受けて、各リーグ代表校と選手たちがひたすらに頂点をめざす第67回全日本大学野球選手権だ。

岩瀬 孝文

ノルディックスキージャンプの取材撮影は28年以上、冬季五輪は連続5回、世界選手権は連続12回の現地入り取材。スキー月刊誌編集長を経て、2007札幌世界選手権では組織委員会でメディアフォトコーディネーターを務めた。 シーズンに数度J SPORTS FIS W杯スキージャンプに解説者として登場。『冬はスキー夏は野球』という雪国のアスリートモードにあり、甲子園の高校野球や大学野球をつぶさに現場取材にあたっている。

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