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メジャー初打席で初安打を放ち、初登板では堂々たる内容で勝ち星を挙げ、ホームデビューでは、初打席でいきなり本塁打と大谷翔平の勢いが止まらない。
アリゾナにいたのは別人だったのか。あるいは精巧にできたアンドロイドだったのか。とにかく蓋を開けてみれば、フィーバーだったのである。
前回お伝えした通り、開幕戦で打者として先発出場し、更にその後の10試合以内に投手として先発したのは、ベーブ・ルース以来の快挙だった。
だが、「MLB.com」の伝えるところによると、投手として勝利を挙げ、投手でなく出場した次の試合で本塁打を打ったのも、これまたベーブ・ルース以来の快挙とのことである。「日本のベーブ・ルース」が、ベースボールの本場で面目躍如しまくっているのだ。
現地3日のインディアンズ戦で本塁打を含む3安打を放った大谷ついて、試合後、ソーシア監督は「今晩、ショウヘイは彼の持っている才能を見せつけてくれた。彼はパワーを見せた。彼はボールをスクエアで捉える能力を見せた。そして、彼は我々にとっても素晴らしい夜を送った」とコメント。
開幕直前は大谷の能力に懐疑的な見方が広まりつつあっただけに、大谷を信頼して起用してきた監督も内心「ムフフ」状態なのではなかろうか。
ここで、大谷の本拠地での初打席初本塁打に関する、ちょっとしたこぼれ話を紹介しよう。これも「MLB.com」に掲載された記事の引用なのだが、なんでも、大谷のホームランボールを最初にキャッチしたのは、インディアンズファンのクリス・インコーバイアなる人物だった。
しかし、その直後、彼は近くいた8歳のマシュー・グティエレス君のグローブにボールを投げ入れたのである。
高邁なるインコーバイア氏の曰く、「瞬時に彼がエンジェルスのユニフォームを着ているのが見えたし、彼も僕が獲ろうとしたボールをチャッチしようとグローブを伸ばしていたからね。それに、彼の方が僕なんかよりよっぽどこのボールをありがたがるわけだから」。
同記事によると、その後、マシュー君は父親、そしてインコーバイア氏を伴い、大谷のもとを訪れ、歴史的記念品にサインをもらったのだとか。何はともあれ、次の”ベーブ・ルース以来”が早くも待ち遠しいものである。
J SPORTS 編集部
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