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バドミントン コラム 2025年7月12日

【バドミントン ジャパンオープン開幕まであと3日!】宮崎友花や福島/松本が好調なファイナルズ出場権争い、誰がポイントを稼ぐか

バド×レポ by 平野 貴也
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ジャパンオープン2025 開幕まであと3日

ジャパンオープン2025 開幕まであと3日

バドミントンの国際大会ダイハツジャパンオープンが7月15日から東京体育館で開催される。BWF(世界バドミントン連盟)が主催するワールドツアーで2番目に格付けが高いスーパー750。賞金が高いだけでなく、成績に応じて与えられる世界ランキングポイントも高い。一つの見どころは、誰が大きなポイントを稼ぐのかという上位争いだ。

世界ランキングポイントは、選手に2つの影響を与える。まず、直近1年を対象とし、獲得したポイントの高い10大会分の合計で世界ランクが決まる。世界ランクは、都度更新され、各大会の出場権獲得順、シード獲得順として反映される。もう一つ、25年1月からの大会を対象として、獲得したポイントの高い14大会分の合計でワールドツアーランキングが更新されるのだが、このランキングは、1年にわたって行われるBWFワールドツアーの集大成となるBWFワールドツアーファイナルズ(12月、中国・杭州)の出場権争いに影響を与える。ファイナルズは、各種目8枠しか出場できず、同年の五輪または世界選手権の優勝者には優先出場権が与えられる。また、一つの種目につき、同一国からは最大2枠しか出場できない。つまり、ワールドツアーランキングでファイナルズの出場を確実にするためには、全体の7位以上かつ同国2番手以内が条件となる。この厳しい争いに、格付けが高いスーパー750のジャパンオープンは、大きな影響を与えることになる。

ワールドツアーランキング(7月1日更新時)で上位にいる日本選手を挙げると、女子シングルスの宮崎友花(ACT SAIKYO)が4位。女子ダブルスの福島由紀(岐阜Bluvic)/松本麻佑(ほねごり)が5位。混合ダブルスの緑川大輝(NTT東日本)/齋藤夏(PLENTY GLOBAL LINX)が6位につけている。もう少し下まで見ると、男子シングルスで西本拳太(ジェイテクト)が9位、奈良岡功大(NTT東日本)が11位、田中湧士(NTT東日本)が16位。女子シングルスで山口茜(再春館製薬所)が18位。男子ダブルスで山下恭平/緑川大輝(NTT東日本)が19位。

福島由紀(岐阜Bluvic)/松本麻佑(ほねごり)

福島由紀(岐阜Bluvic)/松本麻佑(ほねごり)

この辺りは、7位以上への浮上のために、大きなポイントが欲しいところだ。男子シングルスで見てみると、ツアーランク7位の石宇奇(シー・ユーチ=中国)が4万3140点。11位の奈良岡は3万9830点で3310点差。スーパー750は、優勝すれば1万1000点。相手がどれだけ加点するかによって変わって来るが、1大会で順位を大きく上げられる可能性があることが分かるだろう。

また、14大会目までは純粋に加算できるが、15大会目からは自身のベスト14を更新するポイントを得なければツアーランクポイントを加算できない。そのため、出場している大会数が少ない選手は、巻き返す可能性を十分に秘めている。女子シングルスで見ると、7位のラチャノック・インタノン(タイ)は、9大会合計のポイントだが、18位の山口は、4大会しか出場していない。日本勢では、男子ダブルスの保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)が42位、女子ダブルスのパリ五輪銅メダリストである志田千陽/松山奈未(再春館製薬所)も37位と両種目のエースのツアーランクが低いが、今年前半の出場数が少ないことが大きく影響している。後半戦でコンスタントに成績を残せれば、巻き返しが可能だ。ただ、最もポイントが高いスーパー1000は、ジャパンオープン翌週の中国オープンしか残っておらず、次にポイントが高いスーパー750は、貴重な機会となる。シーズン後半戦へ向けて、誰がポイントを伸ばすかという点も、今大会の見どころの一つと言える。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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