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バドミントン コラム 2025年7月10日

【バドミントン ジャパンオープン開幕まであと5日!】絶好調・韓国ペアに挑む強豪たちーー時速565キロの強打は歴史を変えるか

バド×レポ by 平野 貴也
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ジャパンオープン2025 開幕まであと5日

ジャパンオープン2025 開幕まであと5日

バドミントンの国際大会ダイハツジャパンオープンが7月15日から東京体育館で開催される。BWF(世界バドミントン連盟)が主催するワールドツアーで2番目に格付けが高いスーパー750。世界の強豪が集い、覇を競う。男子ダブルスは、最もスピード感がある種目。現地観戦の方は、必見だ。この種目は、キム・ウンホ/ソ・スンジェ(韓国)に勢いがあり、彼らを止める勢力が現れるかが注目される。

キム/ソは、ともに昨季まで混合ダブルスでも活躍。23年世界選手権で男子ダブルスと2種目制覇を果たしたソが、25年からパートナーをチェンジする形で誕生したペアだ。左利きのソは強打も素晴らしいが、相手を追い込む配球の上手さにも注目してほしい。キムは、高い守備力を誇る。組み替えたばかりだが、今季の成績では最も優れている。1月のマレーシアオープン、3月の全英オープン、6月のインドネシアオープンとワールドツアー最高峰であるスーパー1000のタイトルを3つ獲得。ジャパンオープン翌週の中国オープンには、年間4大会しかないスーパー1000の完全制覇がかかる。

ただ、男子ダブルスは、最も混戦の種目。他のペアも大きな差はない。韓国包囲網の最右翼となるのは、複数のペアを送り込んできた、マレーシア勢だ。世界ランク1位(6月17日更新時。以下同様)のゴー・ジィーフェイ/ヌー・イズディンは、昨年の王者。23年夏にペアを組み直してから、着実に力をつけている。安定したプレーを見せるイズディンとゴーの攻撃力の組み合わせは、抜群だ。第2位の勢力は、五輪で2大会連続銅メダルのアーロン・チア/ソー・ウーイック。東京体育館では、22年に世界選手権を優勝しており、相性の良い会場となる。ネット前で巧くて強いチアと、高い運動能力で強打を放つソーのペアは、日本のファンにも馴染みがある。第3勢力は、マン・ウェイチョン/ティー・カイウン。まだスーパー750以上の優勝がなく、初のビッグタイトルを狙う。

彼らに中国、デンマーク、日本、インドの各国エースペアを加えたのが、上位候補のリストとなる。梁偉鏗/王昶(リャン・ウェイケン/ワン・チャン=中国)は、2022年のジャパンオープンで彗星のごとく現れたペア。当時は世界ランク88位で優勝を飾って世界を驚かせたが、その後の勢いは、うなぎ上り。24年パリ五輪で銀メダルを獲得するなど、いまや押しも押されぬ強豪ペアだ。しかし、今季はまだタイトルがない。縁のある大会で頂点を狙う。キム・アストルプ/アナス・スカールプ・ラスムセン(デンマーク)は、24年のワールドツアーファイナルズの覇者。33歳と36歳のベテランコンビは、いまだ健在だ。

日本は、21年世界選手権金メダルの保木卓朗/小林優吾(トナミ運輸)が初優勝を目指す。この大会で、唯一日本勢の優勝がないのが男子ダブルス。歴史を変える戦いに挑む。インドのサトウィクサイラジ・ランキレッディ/チラーグ・シェッティは、後衛を務めるランキレッディが世界最速スマッシュのギネス記録保持者。23年4月に記録した初速は、なんと時速565キロ。必見のペアと言える。インド勢は、ジャパンオープンの優勝がまだない。

絶好調の韓国か、マレーシア勢の連覇か。それとも地元の利で日本勢か、はたまた世界最速スマッシュ炸裂で初のインド勢優勝か。この種目は、開幕前に予想大会をしておくと、大いに楽しめるのではないだろうか。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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