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バドミントン コラム 2025年7月9日

【バドミントン ジャパンオープン開幕まであと6日!】山口茜の種目単独最多V5なるか、強敵撃破には大声援が欠かせない

バド×レポ by 平野 貴也
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ジャパンオープン2025 開幕まであと6日

ジャパンオープン2025 開幕まであと6日

バドミントンの国際大会ダイハツジャパンオープンが7月15日から東京体育館で開催される。BWF(世界バドミントン連盟)が主催するワールドツアーで2番目に格付けが高いスーパー750。世界の強豪が集い、覇を競う。日本勢では、女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)が同種目単独最多となる5回目の優勝に挑む。

山口は、大会に向けて「ジャパンオープンは、自分自身、初めて優勝した国際大会。特に思い入れのある大会。今年も応援していただいている皆さんと一緒に楽しめるようなプレーができるように精一杯頑張りたいと思う」と話した。ジャパンオープンにおける日本勢の活躍と言えば、山口の存在は外せない。

2013年の初優勝は、この大会における日本人選手の初優勝でもあった。しかも、当時は、まだ高校1年生。16歳3カ月16日でのBWFスーパーシリーズ(現ワールドツアーの前身)優勝は、史上最年少記録だった。準決勝では、前年優勝の戴資穎(タイ・ツーイン=台湾)を撃破。決勝戦では、打田しづかとの日本勢対決を制した。

2度目の優勝は、2019年だった。その間、山口は16年リオデジャネイロ五輪に出場し、18年の世界選手権で銅メダルを獲得するなど、トップクラスの選手に成長。20年に開催予定だった東京五輪のメダル候補として期待を高めていた。19年ジャパンオープンの決勝は、奥原希望との日本勢対決。2人は、奥原が優勝した15年の決勝でも対戦しており、日本が世界に誇るダブルエース対決で会場を大いに盛り上げた。場内での優勝インタビューでは「6年ぶり(の優勝)と聞くと、もう若くないみたいだけど、まだ22歳です」と笑いを誘い「茜ちゃんと(呼んで)応援してもらえると力が出る」とファンの応援に感謝を示した。

3度目の優勝は、35年ぶりの大阪開催だった2022年。女子シングルスの日本勢では初めて連覇を果たした。前回優勝後、20年と21年はコロナ禍で大会が中止。3年ぶりの開催だったが、山口が再び頂点に立った。直前に東京で行われた世界選手権でも連覇を果たしていた山口は、決勝戦でアン・セヨン(韓国)を撃破。現世界ランク1位のアンが台頭し、世界ランク3位まで実力を上げて来ていたが、見事なパフォーマンスでねじ伏せた。2週連続で日本開催の国際大会を制し、日本勢で初となる3度目の優勝を飾った。

単独最多V5を目指す山口

単独最多V5を目指す山口

そして、記憶に新しい4度目の優勝が、昨夏に横浜で行われた前回大会だ。パリ五輪の直後でコンディションが整わない選手が多く、欠場者も多かった。負傷明けだった山口も万全には程遠い状態だったが、五輪3大会連続出場を果たした山口は、勝ち上がるごとに、熱気のこもった拍手や「茜ちゃん、一本」などの声援を受け、応援の力を吸収するかのように調子を上げて行く姿が印象的。初代女王の李玲蔚(リー・リンウェイ=中国)が打ち立てた、この種目の最多優勝記録に並ぶ4度目の戴冠を飾った。

最多記録単独トップとなる5度目の優勝がかかる今大会に向け、山口は「特に昨年は、たくさん応援していただいて、一緒に戦っている、一緒に楽しめたという実感があった。今年も、応援していただいている方も一緒に入り込めるプレーができたらいい」と観客との一体感をテーマに掲げた。圧倒的な強さを誇るようになったアンや、東京五輪女王の陳雨菲(チェン・ユーフェイ=中国)が優勝候補となるが、ジャパンオープンと言えば、数々の名場面を生み出し、期待に応えてきた山口の見せ場。「茜ちゃん」コールの後押しで、強敵を撃破することができるか。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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