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バドミントン コラム 2025年7月6日

【バドミントン ジャパンオープン開幕まであと9日!】憧れたコートに立つ日──ジャパンオープン初出場選手の決意

バド×レポ by 平野 貴也
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ジャパンオープン2025 開幕まであと9日

ジャパンオープン2025 開幕まであと9日

バドミントンの国際大会ダイハツジャパンオープンが7月15日から東京体育館で開催される。日本の競技関係者にとっては、古くから、世界トップレベルに触れる貴重な機会として知られている。初出場の選手には、憧れてきた舞台に立つ機会となる。

女子シングルスの杉山薫(BIPROGY)は、幼い頃に憧れた夢舞台に立つ。大会では、これまで「スタープレーヤーに挑戦」と銘打ったイベントを行い、会場で子どもたちがトップ選手とプレーする機会を提供してきた。杉山は、小学5年生だった2014年に、イベントの出場者に選ばれ、前年に日本選手として初優勝を飾った山口茜と東京体育館のコートで羽根を打った。杉山は当時を振り返り「毎年、観に行っていたし、やっぱりすごい、いつかは立ちたいと思ってきた舞台」と話した。11年の時が経ち、23年の全日本総合選手権で準優勝するなど、日本のトップ争いに食い込み、世界に挑む立場になった。「最近は、悔しい試合が続いている。どんな試合になるか分からないけど、最後まで諦めずにプレーするところを、小さい子たちに見てもらえたらいい」とジャパンオープン初挑戦の抱負を語った。

日本の学生や子どもたちに、世界を身近に感じさせる貴重な大会だ。田部真唯とのペアで臨む大澤佳歩(ともに山陰合同銀行)は、埼玉栄高校1年生だった2017年に初観戦。同校OBの井上拓斗/金子祐樹が男子ダブルスで準優勝する姿を目にして「すごい応援したし、自分たちもここまでなれるのかなと、夢を与えてもらった」と振り返った。田部も猪苗代中2年のときに同大会を観戦。前年にリオデジャネイロ五輪で日本初の金メダルを獲得した高橋礼華/松友美佐紀が2度目の優勝を果たす姿を見て「会場から2人に注がれる熱量がすごくて、この中で勝ったら、どれだけ気持ちがいいんだろうと思った。世界で戦いたいという目標が明確になった」と強い影響を受けたことを明かした。2人は、序盤で上位候補と対戦する可能性が高いが、田部は「相手が嫌になるくらい、全部返してやるという気持ちが伝わるプレーをしたい」とジャイアントキリングを狙う意気込みを示した。

大竹望竹/高橋美優(BIPROGY)

大竹望竹/高橋美優(BIPROGY)

大竹望竹/高橋美優(BIPROGY)も初出場。大竹は、渡辺勇大(J-POWER)と五十嵐有紗(BIPROGY)が日本勢で初めて混合ダブルスを優勝した2023年大会を現地で応援したときの印象が強いと言い「鳥肌が立つくらい、緊張感が伝わった。自分たちもあそこに絶対に立つという気持ちがある。1点1点、噛み締めながらやっていきたい」と憧れの決勝を目指す決意を表明。髙橋は「小さい子に憧れられる選手が出ている大会。そういう立場になりたい」とジャパンオープンのコートに立つ喜びと責任感を口にした。同種目では、ほかに川添麻依子、清瀬璃子/原菜那子(いずれも岐阜Bluvic)が初出場となる(リザーブからさらに繰り上がる可能性あり)。

霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)

霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)

刺激を受ける立場から、刺激を与える立場に変わる選手たちは、どんな姿を見せるのか。男子ダブルスでは、霜上雄一/野村拓海(日立情報通信エンジニアリング)が初出場。霜上は「出身クラブの関係者も見に来てくれる。しっかりと良いプレーをして、ちょっとでも自慢されるように頑張りたい」と話し、野村も「まだ、出られるギリギリのライン。挑戦者の気持ちで、向かって行く姿勢を示したい」と自国開催の応援に応える奮闘を誓った。憧れた舞台で、今度は誰かの憧れとなる。東京体育館で、新たな夢の連鎖が生まれる。

文:平野貴也

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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