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バドミントン コラム 2020年5月4日

"ナガマツ"、世界へのステップアップ 【2017年 大阪インターナショナルチャレンジの見どころ】

バド×レポ by 楊 順行
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松本麻佑、永原和可那/写真は2019年のもの

前年にリオデジャネイロ五輪が終わり、各国とも次世代の成長が期待される2017年。日本勢でフレッシュな顔ぶれが活躍したのは、とくに女子ダブルスだった。ベスト8のうち、なんと6ペア。長身でとりわけ目を引いたのは、169センチの永原和可那と、177センチの松本麻佑。コンビを組んだのは北都銀行に入社した14年だが、原田利男監督(当時)が「いずれは代表になるよ」と予言していたとおり、16年にはナショナルB代表入り。するとその年、グレードは低いながら2大会で決勝に進出し、この大会前には世界ランキングを33位まで上げていた。

「今年の国際大会初戦。優勝してステップアップにつなげたい」とは、日本勢に連勝してベスト4に進んだ松本だが、ペア結成当初はむずかしいところもあったとか。というのも、ダブルスは前衛と後衛の両タイプが組んで役割を分担するのがふつうだが、2人はともに、後衛からの強打を得意とするタイプ。だから当初は、局面局面でどちらが前に出るかが手探りだったのだ。だが、「たまにA代表の人と合宿時期が同じになったとき、練習してもらったり」(永原)して経験を積み、「配球やラリーの作り方など、少しずつわかってきました」というのは松本だ。

「日本のペアとしては大きいほうなので、長所である攻撃力を生かしながら、レシーブもしっかりできるところを見せていきたい」と永原のいう大型ペアは、この年には日本ランキングサーキットを制し、翌18年にはなんとなんと世界選手権で優勝。イッキに目覚ましい成長を見せることになるのだが、果たして準決勝で韓国ペアと対戦するこの大会の結末は……。

ほかにはペアを組んで1年の櫻本絢子/高畑祐紀子が決勝に進み、現在世界ランキング12位と、日本勢4番手の志田千陽/松山奈未も参戦。松山は九州国際大付高を卒業したばかりだったが、さすがは15年の世界ジュニア3位という実績のあるペア、ベスト8までは順当に勝ち進んでいる。女子シングルスでは、現在A代表に名を連ねる高橋沙也加が、15年の前十字じん帯断裂というアクシデントから復帰後、3度目のV。ほかに現在のA代表では渡邉航貴、大堀彩も出場しており、世界を目ざす日本の若手にとってこの大会は、松本のいうように「ステップアップ」の大きな試金石だ。

文:楊 順行

代替画像

楊 順行

1960年、新潟県生まれ。82年、ベースボール・マガジン社に入社し野球、バドミントンなどの専門誌の編集に携わる。87年からフリーとして野球、サッカー、バレーボール、バドミントンなどの原稿を執筆している。

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