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バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」は、24日に第2日を行い、女子シングルスの山口茜(再春館製薬所)は、2-0(21-9、21-9)でエフゲーニャ・コセツカヤ(ロシア)を破り、2回戦進出を決めた。
第1ゲームで競り合ったのは、立ち上がりのみ。7-5からぐんぐんとリードを広げた。初戦で会場の感触を確かめている部分もあり、時折、首をかしげる場面もあったが、危なげなく試合を進めて21-9。第2ゲームも11-7で折り返すなど順調で、13点目を奪った場面では、角度とコースの良いショットに相手が反応できず、会場から静かなどよめきが起きた。20点目は、力強いスマッシュ。カウンターショットで21点目を奪い、勝利をつかんだ。
山口は、前週のインドネシアオープンで優勝。BWFワールドツアーの最高峰であるスーパー1000の大会は、年間3大会しかなく、大きなランキングポイントを稼いだ。今大会は、年間5大会のスーパー750。スーパー1000に次ぐ規模の大会で、2週連続のタイトル奪取が期待される。前週を最終日まで戦ってすぐの連戦となる今大会の初戦について、山口は「疲労がないとは言い切れないけど、フットワークやコントロールでは良い調子を保てていると感じた。緊張することなく、楽な気持ちで臨めた。いつも1回戦はすんなり勝つことが少ないけど、良い入り方ができた」と上々の手応えを示した。
中盤以降、スコアに余裕が生まれたことで、会場の感触へのアジャストを試みることもできた。前週のインドネシアは、空調の影響が大きくコントロールが乱れるため、四隅を狙うことに意地を張らず、コートの内側を思い切って使えたことが良かったと振り返った山口は「中盤から点差が開いて、調整に挑戦できるチャンスは多かった」とコートの四隅を狙うショットの精度を確認するなど、次戦以降に向けた収穫も手にした様子だった。
2週連続となる大きな国際大会での優勝が期待される中、山口は「もちろん優勝したい気持ちはあるけど、どの相手も強く、そう簡単にはいかない。ただ、日本で1試合でも多く戦いたいという意味では、決勝まで行けたらいいなと思っている」と謙虚さを保ちながら、意欲を示した。
25日に行われる2回戦では、チェン・シャオシン(中国)とヤオ・ジア・ミン(シンガポール)の勝者と対戦する。
ジャパンオープン 女子シングルス 1回戦 山口茜選手
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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