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バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2019」が23日に武蔵野の森総合スポーツプラザで開幕し、女子ダブルスの日本勢では、世界ランク1位の松本麻佑、永原和可那組(北都銀行)と志田千陽、松山奈未組(再春館製薬所)が2回戦進出を決めた。
第1シードの松本、永原は、2-0(21-11、21-18)でユルフィラ・バーカー、ジャウザ・ファディラ・スギアルト組(インドネシア)を破った。松本は「無理(なショット)をしないことをテーマに臨んだ。攻められるときに攻め切れたのが良かった。2ゲーム目でリードを許したが、終盤にリードされているときに、自分たちの形を出せたのが良かった」と試合を振り返った。第2ゲームは5点差をつけられて追う展開。終盤も15-18と苦しんだが、最後は6連続ポイントで相手を追い抜き、一気に決着をつけた。永原は「いつもなら焦ってゲームを取られる展開だったけど、自分たちの形をぶつければ大丈夫という気持ちで戦えた」と手ごたえを話した。翌24日に初戦を迎える高橋礼華、松友美佐紀組(日本ユニシス)、福島由紀、廣田彩花組(アメリカンベイプ)とともに日本の3強を形成し、東京五輪の出場権最大2枠を争う中で、どこまで勝ち上がるか注目されるが、永原は「ジャパンオープンは、ベスト8が最高成績。その上に行けるように頑張りたい」と第1目標を挙げた。
一方、初戦でぶつかった日本代表対決は、B代表の志田、松山組がA代表の米元小春、田中志穂組(北都銀行)を2-0(21-13、22-20)で破った。志田が「自分たちの方が上から攻めることができ、自分の形に持って行けた」と話したとおり、2人の持ち味であるスピードでラリーの主導権を握り、攻勢を続けた。第2ゲームは、序盤こそ7-10とリードされたが、4連続得点で11-10のリードで折り返しに成功。終盤まで点を取り合い、一度は見逃したクリアショットがインの判定となり18-20でゲームポイントを握られたが、相手のスマッシュが外れるなどでばん回。22-20で勝ち切った。田中は「良い形を出せないまま終わってしまった。第2ゲームは、決め急いでミスにつながった」と肩を落とした。米元も「スペースを埋める配球ができなかった。攻撃の形を長く続けたかった」と試合のペースを掌握できなかった展開を悔やんだ。
志田、松山はB代表のため、A代表のようにランキングポイントの高い大会にはなかなか参加できないが、志田は「大きい大会に出させてもらえる機会は、貴重。まだA代表に安定して勝てると言える自信はないけど、戦えるように頑張りたい。12月に10位以内に入れば(ランク上位者の義務で)大きな大会に出られる」と意欲を示し、松山も「スピードのあるぺアなので、そこをもっと伸ばして世界に通用するダブルスを作りたい」と進化を誓った。今大会の第1目標とするベスト8に到達すれば、世界ランク1位の松本、永原組と対戦する可能性がある。まだ世界ランク12位で日本の5番手だが、上位ペアを脅かす存在になれるか、注目だ。
ジャパンオープン 女子ダブルス 1回戦 松本/永原ペア
平野 貴也
1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。
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