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バドミントン コラム 2018年9月13日

桃田がリン・ダンと激突!「憧れの気持ちを捨てて勝ちにいく」

バド×レポ by 平野 貴也
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桃田vs.リン・ダン

桃田vs林丹――日本のバドミントンファンが待ち望んでいたカードが実現した。

バドミントンの国際大会「ダイハツヨネックスジャパンオープン2018」は13日に各種目の2回戦を行い、 男子シングルスの桃田賢斗(NTT東日本)は、ストレート(21-16、21-18)でデンマークの選手を破り、準々決勝進出を決めた。

「少しペースを飛ばし過ぎたところがあった」と話した桃田だが、危なげなく次戦に駒を進めた。 会場となっている武蔵野の森総合スポーツプラザに駆け付けた多くの日本人観客は、 フロア中央に設置された第1コートの桃田のプレーに注目していたが、2つ隣のコートにもちらりと視線を送ることが多かったのは、次の相手が決まる試合が行われていたからだ。

桃田の試合が終わる少し前に決着がついた第4コートのゲームを制したのは、五輪2連覇の実績を誇る林丹(リン・ダン=中国)だった。 2008年の北京五輪、2012年のロンドン五輪を連覇。世界選手権も5度制しており、生きる伝説と言っても過言ではないレジェンド。会場が沸いたのは、桃田と伝説の男との対戦を待ち望んでいたからだ。

桃田は、自身が中学1年生だった2006年に世界選手権を初優勝した林丹について「バドミントンを始めたときからリスペクトの気持ちは持っていた。 コートカバー力、フットワークの速さは、勉強になる。林丹選手の映像は、いまだに見る。自分のプレーに悩んだり、うまくいかないときは、林丹やリー・チョンウェイの試合を見る。 (林丹とは同じ左利きで利き足が同じなので)足の運び方は勉強になる」と尊敬の念を抱き続けている。

桃田は、2016年に違法賭博店の利用発覚による出場停止処分を受ける前の2015年に、全英オープンで林丹と対戦している。 「あまりペースを上げずに淡々とやられた」(桃田)と振り返った一戦は、ストレート負け(18-21、19-21)だった。

桃田が復帰してからは、初対戦となる。林丹は近年、豪快なスマッシュこそ打たなくなったが、巧みな配球と衰えない技術力は健在。 2回戦では、世界ランク5位の周天成(チョウ・ティエンチェン=台湾)を大接戦の末に撃破した。桃田の印象については「2015年以前に一度対戦しただけだから、 特に何が変わったかという印象は持っていないし、今の彼についても、実際に対戦してみなければ分からない」と 多くを語らなかったが「桃田は、若くて非常に優秀。 日本で初めて世界王者になった選手だ。世界王者になることは簡単ではない。それをやり遂げただけで素晴らしいこと。 ただ、誰が相手でも自分は勝ちに行くという気持ちで戦いたい」と強さを認めつつ、撃破を誓った。

当然、世界王者となった桃田も、34歳になったベテランにもう一度負けるつもりはない。「昔から憧れの選手。 でも、自分がトップに立ちたいと思った時には、絶対に越えなければいけない壁だと思うので、明日は憧れという気持ちを捨てて、どん欲に勝ちに行きたい。

今までの成績は林丹選手の方が上だけど、コートに入ったときに、自分の方が劣っていると思ったら勝てないので、 今は自分の方が強いぞという気持ちを持って、気持ちで負けないように戦いたい」と意気込みを語った。 日本のエースが伝説の男を超える姿が見られるか。必見の試合となる。

平野貴也

平野 貴也

1979年生まれ。東京都出身。
スポーツ総合サイト「スポーツナビ」の編集・記者を経て、2009年に独立。サッカーをメーンに各競技を取材している。取材現場でよく雨が降ることは内緒。

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