人気ランキング

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

メルマガ

お好きなジャンルのコラムや
ニュース、番組情報をお届け!

メルマガ一覧へ

コラム&ブログ一覧

サッカー フットサル コラム 2020年1月10日

あるときは殊勝に、またあるときは強気にユナイテッドを弄ぶ男

粕谷秀樹のOWN GOAL,FINE GOAL by 粕谷 秀樹
  • Line

この否定を、ライオラは待っていたのではないだろうか。「スールシャールはポグバの気持ちを理解していない」と、世論を味方につけるきっかけが作れるからだ。サポーターの心もつかめずに、むしろブーイングすら浴びるポグバを慮り、ユナイテッドからの脱出を企むに違いない。つい先ごろ、ライオラをエージェントに雇ったジェシー・リンガードも、兄貴分のポグバに追随する可能性も出てきた。

しかし、ライオラの思惑どおりに事が運ぶとは思えない。当コラムでも何度か指摘したきたように、ポグバが熱望するユベントス復帰は難しすぎる。いま、イタリア屈指の名門に、120~130億円ともいわれる移籍金を支払う余裕はないからだ。昨年の夏はパウロ・ディバラ、マリオ・マンジュキッチが交換要員に挙げられたが、現時点で前者は貴重な戦力であり、後者はカタールのアル・ドゥハイルに移籍した。ユベントスはエムレ・ジャンを差し出すって!? ミラレム・ピャニッチならユナイテッドは応じるかもしれないが……。

ポグバのためであれば、ライオラは手段を選ばずに突き進むのだろうか。顧客以外が犠牲になっても、良心が痛まないのだろうか。今回はペレ、マラドーナといったレジェンドの名前を持ち出した(前述)あたりに、多少の焦りも感じられる。進捗状況が芳しくない証だ。

ユナイテッドに残って嫌々プレーするのか、他人様を犠牲にしてまでも移籍するのか。当のポグバは痛めていた右足首にメスを入れた。復帰時期は未定。当然、各クラブの補強戦略に大きな影響を及ぼす。冬の市場はさらに混とんとしてきた。このさきライオラは、ポグバは、いかなる手段でビジネスを有利に進めるというのだろうか。次の一手に注目だ。

文:粕谷秀樹

粕谷 秀樹

ワールドサッカーダイジェスト初代編集長。 ヨーロッパ、特にイングランド・フットボールに精通し、WWEもこよなく愛するスポーツジャーナリスト。

  • Line

あわせて読みたい

J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題

J SPORTS IDの登録(無料)はこちら

ジャンル一覧

人気ランキング(オンデマンド番組)

J SPORTSで
サッカー フットサルを応援しよう!

サッカー フットサルの放送・配信ページへ