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スキー コラム 2025年10月23日

渡邉愛蓮選手インタビュー「ワールドカップの舞台に残り続けたい」

ウィンタースポーツコラム by J SPORTS 編集部
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渡邉愛蓮(東海大学)

◆渡邉愛蓮(わたなべ えれん)

長野県長野市出身、東海大学に在学。長野俊英高校時代は、インターハイの女子スラロームで3連覇を達成。2024年1月にはワールドカップ(フラッハウ/オーストリア)で初出場を果たした。

2025年2月の世界選手権では女子スラロームで25位になると、3月の全日本スキー選手権大会のスラロームで初優勝。また、2024-25シーズンのファーイーストカップで、総合とスラロームでタイトルを獲得した。

アルペンスキー FIS ワールドカップ 2025/26

―― ワールドカップ、世界選手権、ユニバシアード、アジア大会など、海外でのビッグイベントが続いた昨シーズンを振り返ってください。

世界大会に挑戦させていただき、ありがたいシーズンでしたが、自分の中で納得ができる滑りは少ないシーズンでした。

ただ、それと反比例して確実な結果は残せたので、自分の中で違和感があるというか、滑りは全然納得できないけれど、次のシーズンにつなげる結果は残せました。滑りよりも自分のメンタル作り方や、試合への挑み方が成長してきたと思います。

―― アジア大会で銅メダルを取りましたが、その中で学べたことはありますか?

タイトルがかかっていると、同じアジアの大会でもファーイーストカップとアジア大会では、メンタルや心の持ちようが違います。背負うものというか、スタート前に余計なことを考えることが増えて、高校の時もインターハイになると、自分の持っているものを発揮できない課題がありました。

ここ最近はブレークスルーといいますか、そういったことを考えずに自分の滑りのことだけを考えられるようになってきたと思います。

―― ファーイーストカップでは、総合とスラロームのタイトルを取りましたが、振り返っていかがですか?

全体を通してみると、総合のタイトルを取れてうれしいものの、1つ1つのレースの内容や滑りの内容を見ると、すごく後悔が多いです。もっと詰められのではないか、もっとちゃんと練習できたのではないかという場面が多かったので、反省の多い内容でした。

―― 今、反省という言葉が出ましたが、詳しく教えて下さい。

アジア大会やユニバシアードがあった関係で、移動の多いシーズンになりました。それに対して、練習量もそうですが、休養の取り方、身体のメンテナンスが追いつかない場面が多かった。それで腰が痛くて練習できなかったり、熱を出してトレーニングができない場面があって、時間の無駄遣いがあったのが1つの大きな反省です。

滑りに関してはシーズン通してのレースなので、ゴールしなければいけないという変なプレッシャーがすごく大きかった。前のシーズン、前の前のシーズン、ずっと2番や3番で取れなかったタイトルだったので、そういうところでの勝負強さ、守るのではなく攻めることで勝ち取るという気持ちが、まだまだ足りないと思います。

―― 今年の夏はポイントを取る必要がありませんでしたが、どのような気持ちで南半球のトレーニングをされましたか?

今回の遠征は技術の基本的なところに集中して、遠征の中でポイントを取ることよりも、自分の滑りを1回リセットして、基礎的なところから見直していく作業をしていました。

レースの結果は良くなかったですが、自分の中ではちゃんと消化しています。成長に向けてのプロセスの途中なので、さらに初戦の11月に向けてビルドアップしていければと思います。

世界の舞台に残り続けたいと話す渡邉愛蓮

―― 今シーズンはどういう戦い方をしていきますか?

今までワールドカップに4回挑戦してきましたが、全てチームの枠を使う形で、出ることで自分の中で目標達成されていたような、挑戦しにきただけという気持ちでした。

今年はちゃんと自分で勝ち取った権利で、すでに予定の中に確定して入っていて、全く別の立場です。挑戦するのではなく、ここで戦うことを自分の心にちゃんと刻み込んで、ファーイーストカップや、アジアの大会に逃げるのではなく、そこに残り続けるという意識で戦おうと思っています。

―― 去年、ワールドカップに出た時の気持を教えて下さい。

その時はソワソワしていたといいますか、その場に馴染めていない自分がいました。今、思うとワールドカップでは、お客さん気分で戦いに来ていなかったと反省しています。その一方で、世界選手権は自分が中国で権利を取って出たので、ちゃんと戦う気持ちでいれたと振り返って思います。

―― ワールドカップと世界選手権、何が違いましたか?

周りではなくて、自分が変わると思います。自分の権利で出ていたのか、チームの枠を使わせてもらって出ていたのかで、心の持ちようが変わってくると思います。

―― 今季はそういう部分で、心の中に少し余裕が持てますか?

と思います。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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