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スキー コラム 2025年10月20日

安藤麻選手インタビュー「ワールドカップも五輪も変わらない熱量で」

ウィンタースポーツコラム by J SPORTS 編集部
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安藤 麻(日清医療食品)

◆安藤 麻(あんどう あさ)

北海道旭川市出身、日清医療食品所属。北照高校時代はインターハイの大回転で3連覇を達成。2014年、ゼルデン大会でワールドカップデビューを果たす。2017年のユニバーシアードでは大回転で金メダル、スーパー大回転で銅メダルを獲得した。

その後も2021年の世界選手権の回転で10位に入るなど、世界の第一線で活躍。平昌、北京と五輪に2大会連続で出場し、ミラノ・コルティナで3大会連続出場を目指す。

アルペンスキー FIS ワールドカップ 2025/26

―― 昨シーズン、ケガで出遅れましたが後半は良かった。ご自身の評価はどうですか?

シーズン序盤は苦しんで苦しんで、もがいてというシーズンでした。練習の滑りがなかなか出せないとか、これまでにないハイビブ(遅い順番)でのスタートだったり、なかなか苦しいシーズンでした。

それでも、結果的には2本目にコースアウトになりましたが、フラッハウでのクオリファイから、「できるんだ。60番のスタートでもできるんだ」というのがすごく自信になって、ガラッと変わってポイントも取れるようになりました。そこで、自分で自分に自信を持てるレースができたのが、すごく良かったと思います。

―― 60番目のスタートで2本目に進みましたが、後ろから滑るのは嫌な気持ちですか?

それは全くなかったのですが、初めてのワールドカップは50何番とかつけていまし、ここ数年はずっと30番・40番台をつけていましたからね。その中、久しぶりの60番で、コース状況も少し掘れていたりもしたので、結構手こずりました。シーズンの出だしも遅れていたので、そういった意味では苦戦しています。

―― このオフはどう過ごされましたか?

すでに2回キャンプがあったんですけど、それ以外は基本的には東京をベースにトレーニングや、フィジカルをやっていました。

―― 雪上ではどのようなことをテーマにしていましたか?

左ターンに課題があって、お尻が外れるとか、身体の動きだったり、ラインだったり、タイミングだったりを常に意識しています。いい時はスパン、スパンと入っていく、どっちのターンも変わらないような感じができますが、なんかうまくいかない時とか、「もうちょっとなんだよな」という細かいところを詰めていくように、繰り返し繰り返し反復練習をしています。

―― 手ごたえはありますか?

だいぶ意識できるようになってきたと思います。でも、ちょっと遅れた時とか、ちょっと慌てた時とか、ふとした時に出てしまうのが癖です。良いところまでは来ているけど、もう一歩かなと思っています。

3度目の五輪に挑む安藤麻

―― 4年に1度の五輪があるシーズンです。何か違うものはありますか?

世間の注目度とは違うと思いますけど、私自身が何か変わるということはなくて、ワールドカップでも五輪でも、選手としてどれも変わらない熱量で滑るべきだと思います。五輪だから頑張りたいとか、そういう感じではなく常にフラットな意識で臨みたいと思っています。

ただ、それだけの注目度があるので、今まで応援して、支援してくれている人たちに対しての恩返しが、最大にできるレースだと思うので、それに向けてがんばりたいという気持ちはあります。

―― 昨シーズンの後半に結果を残したことで、ワールドカップのスターティングリストでの出場権を1つキープできています。今季はどういう戦いを考えていますか?

五輪までのワールドカップである程度良いレースをすること。そうすれば五輪を迎える時点で最終戦を狙える位置になるので、良い流れをもって五輪に臨めると思います。

五輪に出るとか、結果を残すということだけではなくて、ワールドカップに繋がるようなレースだったり、流れを作っていけたらいいなと思います。

―― 五輪までのワールドカップで好きなコースはありますか?

相性がいいと思うのはフラッハウですかね。結構、クオリファイする確率が高いと思います。

―― 何か理由がありますか?

初めてフラッハウに出たとき、ビブスにキラキラの雪の結晶が書かれていて、ただそれだけで、可愛いビブスを着て滑れることに喜んでいました。それだけでフラッハウが好きになりました。

―― そういうメンタルが大切ですね?

こんなに可愛いビブスをつけて滑ることができるのが初めてだったので、「なんて可愛いビブスなんだろう」って。それだけで可愛く滑れるというのがうれしくて、当時はまだ若かったので、それだけで心がウキウキしてスタートしました(笑)。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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