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フィギュア スケート コラム 2025年3月15日

長岡柚奈/森口澄士は初の四大陸!7年ぶりに日本ペアが2組出場。 | ISU四大陸フィギュアスケート選手権2025 ペア プレビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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ペア

7年ぶりに日本ペアが2組出場

欧州を除く地球上4つの大陸の、頂点を決める戦い。今年2025年は2月20日(木)から23日(日)までの会期で、韓国のソウルにて、ISUフィギュアスケート四大陸選手権の熱戦が繰り広げられた。

1ヶ月後の世界選手権、さらには1年後に控える冬季五輪の行方を占う上でも、見どころの多い大会となった。J SPORTSでは、3月17日(月)より、全種目全滑走放送でお届けする。

最高に嬉しいのは、三浦璃来/木原龍一(日本)が、準備万全の健康体で大会を迎えられたこと。1年前の四大陸は2人にとって約4ヶ月半ぶりの「復帰戦」にすぎず、いまだ手探りの状態で銀メダルを持ち帰った。一方の今季は9月中盤から順調に転戦を続けてきた。2年ぶりにGPシリーズを転戦し、5年ぶりの全日本選手権出場も果たした。もちろん、2022/23シーズンに日本人ペアとして史上初めてGPファイナル、四大陸、世界選を勝ち取った「りくりゅう」は、今季参戦した5試合すべてを2位以上で終えている。

試合を重ね、思い通りの練習ができてきたからこそ、プログラムの熟成も順調に進んでいる。特に今季は、三浦/木原組のトレードマークとも言える爽やかな多幸感溢れるイメージだけに留まらず、新たな表現力の開拓に取り組んできた。ショートプログラム(SP)の、ローリング・ストーンズ原曲の「Paint It Black(黒くぬれ!)」は、シャープな振り付けが、りくりゅうの持ち味であるスピードと素晴らしい相乗効果をもたらしている。プログラムが進むに連れ、どんどん増していく緊迫感もたまらない。真紅のドレスと漆黒のコスチュームで舞うのが、フリースケーティング(FS)の「アディオス」。男女の濃密な関係性を、強く毅然とした動きで見事に描き出す。

三浦/木原組にとって初めての国外大会が、結成1シーズン目の2020年、やはりソウルで行われた四大陸選手権だった。あれから5年。今回は優勝大本命としてソウルに戻ってくる。

2018年大会以来7年ぶりに日本のペアが2組出場するのも、日本フィギュアスケート界にとって極めて明るい話題だ。長岡柚奈/森口澄士が、初めての四大陸に挑む。

森口は前パートナーと世界ジュニア4位の経験を持つが、結成2季目の「ゆなすみ」としてはISUチャンピオンシップ初参戦。ただ今季は強豪たちに混じってGPシリーズを2つ戦い、フィンランド大会ではFS3位という堂々たる結果を残した。四大陸直前にはアジア冬季競技大会で銅メダルも手にした。

19歳と23歳の若きペアにとって今大会は、国際ジャッジや世界中のフィギュアファンに、2人の魅力を思う存分アピールするチャンスでもある。3月末には、初めての世界選手権出場も控えている。

昨シーズンは四大陸と世界選でダブル初優勝を達成したディアナ・ステラート/マキシム・デシャン(カナダ)は、もちろん三浦/木原組と並び優勝大本命に挙げられる。たしかに今季は小さな不運が続いている。GPシリーズ2大会で順当に優勝したが、男性側の発熱で、残念ながらGPファイナルは欠場を余儀なくされた。1月のカナダナショナルでは3連覇を果たすも、FSだけなら転倒で2位に甘んじた。今回の四大陸では、会場入り4日前に女性側が軽く怪我。決して完全体ではない。

それでも41歳にしてなお輝き続けるステラートは、気高いほどの闘争心で、渾身のパフォーマンスを披露してくれるに違いない。しかも12月には無事、ステラートがカナダ国籍を取得したから……少なくとも五輪までは、りくりゅうにとって刺激的な好敵手であり続けるはずだ。

そのカナダ国内選FSで、世界チャンピオンを退け1位に立ったリア・ペレイラ/トレント・ミショー(カナダ)は、カップルとして初めての四大陸メダルを獲りに来る。女性側がペアに転向わずか3シーズン目の同組は、より難度の高いソロジャンプを武器に持つ。前パートナーと四大陸3位経験を持つベテラン男性のたくましいリードによる、ペアスピンやデススパイラルの完成度も高い。

ペレイラ/ミショー組とほぼ同じ経歴――結成3年目、男性側は四大陸制覇経験あり、女性はペア転向したばかり――を持つエリー・カム/ダニエル・オシェイ(アメリカ)は、すでに1年前に四大陸表彰台に上がっている。持ち味は柔らかで瑞々しい演技力。2連覇をかけて臨んだ全米選手権では、FSで2度の転倒があり総合3位に終わったが、むしろ進化の途中ととらえたい。今季はスロージャンプで、難度の高いルッツやフリップにトライしているのだ。

自ずとアリサ・エフィモワ / ミーシャ・ミトロファノフ(アメリカ)が、全米チャンプとして四大陸に乗り込む。ご存知、前パートナーとともに女性側は欧州選4位、男性側は2022年四大陸優勝と、実力も実績も兼ね備えた2人。新たな「エフィミト」組として、待望のISUチャンピオンシップデビューだ。オードリー・シン/バレジ・ナギー(アメリカ)にとっても初めての大舞台。しかも女性側はシングル時代に四大陸4位の実力を有するものの、ペアへは今季転向したばかり。ペアとして長い経験を持つナギーと共に、新たなキャリアへと滑り出す。

世界ジュニア選手権で2位2回のアナスタシア・ゴルベワ / ヘクトール・ジオトポウロス・ムーア(オーストラリア)は、シニア転向2年目の今季、GP大会で嬉しい初の表彰台乗り。今大会でもポテンシャルの高さを証明できるか。また国籍を変更しウズベキスタン代表として臨むエカテリーナ・ゲイニシュ/ドミトリー・チギリョフは、今季、2人にとって初めてのGP大会でいきなり2位表彰台に飛び乗った。アジア冬季競技大会では金メダルも射止め、将来が楽しみなカップルのひとつ。

文:J SPORTS編集部

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