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浅田真央 前編「四季を感じながらスケートを楽しんでもらいたい」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部スケートリンクをオープンさせた浅田真央さんが登場
フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。元アイスダンサーであり世界を股にかけ活躍するコレオグラファー(振付師)宮本賢二が日本を代表するトップスケーターをゲストに迎えてお届けします。
今回のゲストは浅田真央さん。幼い頃から天才少女と呼ばれ、日本の女子フィギュアスケート界を牽引。今もなお多くのファンに愛されている浅田さんがスケートリンクをオープン。長年の夢だった「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」を舞台に、KENJIの部屋をお届けします。
ここでは番組の書き起こしコラムを全3回に分けてお届け。1回目は、「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」に込めた浅田さんの想いなどを聞いていきます。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【浅田真央 前編】
配信期間 : 2025年2月25日午後3:55 ~
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フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【浅田真央 後編】
配信期間 : 2025年3月11日午後9:00 ~
MAO RINK TACHIKAWA TACHIHIを紹介
KENJI:今回は「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」にやって来ました。すごく高級感がありますが、今回、ゲストにお迎えするのは浅田真央ちゃんです。真央ちゃんが、ここをいろいろと監修したと聞きました。
浅田:こんにちは、お久しぶりです。よろしくお願いします。「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」は、いろいろと細部にこだわって作りました。まずは、玄関ですけど、上を見ていただくと「光と影のモビール」というアートになっています。スケートリンクは銀盤の世界。そこで「クルクルと舞ってもらえるように」というイメージと「世界に羽ばたいていってもらえるように」という想いを込めて、このアートにしたんです。それから、外にゴールドの線があって、スケートの軌跡みたいになっています。これも「ここからいろいろな奇跡が生まれるように」という想いが込められています。真下から見るとすごく面白いですよ。
KENJI:なるほど。2時間ぐらい、いけそうですね。綺麗だし、美術館みたい。
浅田:美しいスケートリンクにしたくて。毎日スケートリンクに来る子どもたちも、「今日はちょっと行きたくないな」と思うときがあるかもしれません。でも、玄関から入って、このアートを見て少しでも気分がハッピーになって練習に行ってもらえたらなって。そういう想いで、華やかなアートを置きました。他にもいろいろあって、床のカーペットはスケートのコンパルソリーのループです。それをちょっと崩して、アートみたいな形にしました。
KENJI:これはフォアアウトループ、バックインループ?
浅田:フォアアウトループです(笑)。子どもたちに「ループはこうだよ」って教えられたらなって。ちょっと大きいんですけど、あまり小さすぎるとごちゃごちゃしちゃうかなと思って、ループの形を広げましたし、床色も自分で選びました。
KENJI:ホテルのロビーみたい。高級感があるよね。
浅田:ちなみに、このロビーには“隠れ真央ちゃん”がいるので探してみてください。
KENJI:これ!?(と、浅田さんを指す)
浅田:これは本物です(笑)。正解は、まず入口です。そのほかにも、このスケートリンクには“隠れ真央ちゃん”がいろいろなところにいるので、楽しんで私を探してもらえたらなと思っています。
KENJI:なるほど。玄関はここだけ? あ、もしかして、これ(と演技中のポーズをする)?
浅田:それではなく、(指を唇に当てる)ポーズなんですけど、まだまだ、いますよ。KENJI先生はやっぱりシルエットでわかる。すごいです。
さっそく、リンクへ
浅田さんと一緒に施設内を見学するKENJIさん
浅田:こちらがリンクの入口で、サブリンクです。
KENJI:綺麗、いいね。当たり前やけど、寒い。
浅田:めちゃくちゃ寒いんです。一番こだわったポイントとしては、大きな窓です。スケーターは朝から夜までずっとスケートリンク。私も子どもの頃は、ずっと室内でスケートの練習をしていて、なかなか四季を感じたり、桜を見に行ったりしたこともなかったんですね。でも、子どもたちには四季を感じながらスケートを楽しんでもらいたいなって。その想いで大きな窓を付けました。窓の外に見える木は、全部桜。桜並木になっているので、春は桜を見ながらスケートが楽しめるようにしているんです。
KENJI:スケートリンクでは、あんまりないもんね。
浅田:特に日本はないですよね。開放的にスケートを楽しめるようにしていて、さらに全体的に白を基調にして、明るいサブリンクにしました。続いて、メインリンクをご案内します。
KENJI:海外みたい!
浅田:メインリンクでこだわったポイントは、選手が集中して練習できる環境にしたかったので、黒をメインにしています。国際規格なので、ばっちり練習できる環境になっています。
KENJI:片側というところが多い中で、観客席もしっかりあるね。
浅田:そうですね。両側に1000席あります。アイスショーもできますし、試合もできるようにしました。
KENJI:すごく綺麗。フェンスもちゃんと高いし。
浅田:試合のように(フェンスの上が)ブルーになっているんです。
KENJI:そうだね。全日本選手権とかブルーが多いもんね。本当に、こだわりがあるんやろうね。せっかくリンクに来たので、後でちょっと滑ってもらえるんですか?
浅田:はい!スケート靴を持ってきました。
KENJI:では、後でぜひ滑りましょう。
浅田:はい。ぜひ、ぜひ!!
KENJI先生は怖かった!?
KENJI:改めまして、今回のゲストは浅田真央ちゃんです。よろしくお願いします。真央ちゃんとは、知り合ってから結構時間が経っているんですけど、しっかりと話すのは初めてくらい。会って軽く話すことはあっても、ね。
浅田:はい。初めてだと思います。
KENJI: 最初に会ったのはいつぐらいか覚えてる?
浅田:全日本選手権ですかね。
KENJI:いや、もっと前に出会ってると思う。大須スケートリンクに行った時に(山田)満知子先生が紹介してくれて。その時に少しレッスンしたかもしれん。本当に小さい頃。
笑顔で当時を振り返る浅田さん
浅田:そうかもしれない……小学校5年生の時に満知子先生のところに変わっているので、多分5年生の頃です。
KENJI:5年生か。その時に紹介されて「華のある子やな」っていうのをすごく覚えていて。でも、あんまり話さなかったよね。
浅田:なんか怖かったんです(苦笑)。ドリーム・オン・アイスとかに行っても、私より(年齡が)上の人たちばっかりで、話しかけられたら怖くて……。
KENJI:ちょっと待って。それは選手の時?
浅田:(当時は)アイスダンスで出ていました。ちょっとだけ、被っていると思います。
KENJI:そうだ、そうだ。懐かしいね。
浅田:小学生ですもんね。はじめましては。
KENJI:僕は「華のある子だな」って思ったけど、真央ちゃんは「怖い人たちだな」と思ってた(笑)。
浅田:そう思ってました(笑)。
KENJI:そこは否定しよう。「そんなことはないですよ」って。
浅田:(当時は)怖かったけど、今は違いますよ!
KENJI:でも、ノービス時代もすごかったもんね。真央ちゃんが笑えば、周りの人もみんな笑顔になるし。ジャンプをぴょんぴょん、ぴょんぴょん飛んで。
浅田:頑張っていましたね。本当にジャンプはぴょんぴょん飛んでいましたし。全日本選手権にも小学6年生で出させてもらっていて、ありがたかったですね。
KENJI:今のルールだと難しいことがあるけど、当時は「真央ちゃんっていうすごい子が出てきた」ってみんなが言っていたもんね。
浅田:すごく期待してくれて。「すごい、すごい」ってたくさん言ってもらっていました。
スケートを始めたきっかけ
KENJI:そもそもスケートを始めたきっかけは?
浅田:母がバレエダンサーにさせたかったようで、3歳からクラシックバレエをやっていました。有名なバレエダンサーが、バレエのためにフィギュアスケートを始めたことを知って、5歳の時に始めました。
KENJI:そうなんや。フィギュアスケートの人って、スケートのためにバレエの基本的な練習をすることがあるけど、その逆もあるんだね。フィギュアスケートを滑ってみて、どうだった?
浅田:もともとバレエがそこまで好きじゃなくて。ずっとバーを使ってゆっくりな動作をするのが苦手だったんですけど、スケートは日常じゃ味わえないような感覚だったり、できないことが早くできるようになっていったりするので、すごく楽しかったんです。技ができて、それを試合で発表してメダルがもらえたり順位がついたりするのも、達成できる喜びになっていたんじゃないかなって思います。
KENJI:ジャンプは難しく考えず、本当に楽しくて飛んでたの? ダブルアクセルはいつ頃に飛べるようになった?
浅田:小学校2、3年生ぐらいですかね。
KENJI:これは、みんなに聞いているんだけど、ダブルアクセルが最初の壁というか3〜5年くらいかかることが多いみたい。真央ちゃんはさらっと?
浅田:最初は回転不足でした。その期間がちょっと長かったですけど、でも3年生の時に野辺山合宿(全国有望新人発掘合宿)に初めて行ってるので、多分小学2年生ぐらいにはちゃんと飛べていたと思います。
KENJI:早くない!?
浅田:早い……それは、姉(舞さん)と一緒にスケートを始めていて、同じことができないと嫌だったので。そこに安藤美姫ちゃんも一緒のクラブだったんですけど「なんとしてでも2人のレベルに追いつきたい。一緒じゃなきゃ嫌だ」っていう思いがあったんですよね。同じぐらいで競っていたっていうか。勝手にライバル心を持ってやっていました。
KENJI:じゃあ「ジャンプが怖い」っていうのはなかったんですね。
浅田:それはなかったですね。
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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