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第74回全国高等学校スケート選手権大会(インターハイ)、フィギュアスケート競技がKOSÉ新横浜スケートセンター(神奈川県横浜市)にて1月20日-22日の日程で開催された。今年は短縮日程のため、例年よりも参加者の少ない大会となったが、国際大会で活躍する選手が多数参加する、極めてハイレベルな大会となった。男子では昨年の世界ジュニア2位、全日本選手権2位と活躍を見せる中田璃士が出場。期待にたがわぬ素晴らしい演技を披露してくれた。男子は全体的にレベルが上がっており、8位入賞を逃した選手でもコラムで紹介したかった選手が多数いたほど。素晴らしい大会となった。
優勝 中田璃士
中田璃士
初めてのインターハイを制した中田璃士。練習拠点は南船橋、MFアカデミーだが、中京大中京高校の通信課程に進学したため、今回は中京ジャージを着ての試合となった。
「通信制と全日制が別なのが悔しいです。一緒だったら(学校別でも)優勝できたのに」
全日制の中京大中京高校で田内誠悟が健闘した。二人が同じチームだったならば、という思いが強かったようだ。インターハイには強い思いがあるようで、
「三連覇します。それも圧倒的な差で」
と3年連続の圧勝を誓ってくれた。来年以降も実に楽しみだ。
ショートプログラムでは、3Lz+3T予定のコンビネーションが3+2になるミスがあった。フリーでは、最後の3T+2Tのところ、構成上はセカンドをトリプルにできたので、おそらくここは想定よりも得点を落としたのだろう。また、フリー最初の3連続ジャンプも、最後はサルコウではなくフリップにしたかったそうで、その点を悔しがっていた。彼は今季、試合ごとにジャンプ構成を大きく変更しており、今回は全日本選手権よりはかなり落とした構成だったが、それでもここでは格の違いを見せつける結果となった。もっとも初のインターハイということで普段とは違う緊張感があったようだ。フリー演技後の取材での第一声が、
「すごく緊張してたので解放感があります」
と、傍から見ている印象とは違い、決して余裕があったわけではなかったようだ。あの限界レベルの戦いをした全日本を経て、自信にはなったものの疲労も溜まっている様子で、体力作りの重要性を口にしていた。
「結構疲れが出てるので、早く体力作りをしたいです。ずっとやるやるって言ってるんですけど、いざやるってなった時に面倒くさがっちゃうんで、面倒くさがらずにやり切りたいです」
全日本選手権で成功させた、4回転2種類の構成を継続して練習しているそうで、その構成をこなすためにはもっと体力が必要だと感じている様子。現在も走り込みは続けているとのことだが、十分ではないと感じているようで、是非頑張ってもらいたいところだ。
彼は今回、コレオシークエンスの中で逆回転のシングルアクセルを成功させた。「ありえないジャンプをする」と事前に話していたのはこれのことだったようだ。エキジビションではスピンの逆回転も試していたり、逆回転を練習に取り入れている様子だ。体のバランスを取るためのトレーニングの一環なのかと想像したのだが、「練習中に遊びでやっています」とのこと。エキジビション前にあった男子選手達のジャンプ合戦なども普段からしていることだそうで、ハイレベルなことを遊びの一環としてやっている様子だ。ジャンプ合戦については「疲れてなかったら(クワド)フリップをやってました」とのこと。
この後は優勝を狙う世界ジュニアが待っている。昨年は僅差の2位。今年こそは優勝したい。
「PCSは結構、今シーズン出るようになってきました。ジャンプ構成は自分が一番上な気がするので、自信を持って、負けた相手をぶっ倒したいです」
強い言葉で優勝を誓ってくれた。フリー演技後のポーズについて、全日本では仰向け、インターハイではうつ伏せ、世界ジュニアでは再びうつ伏せの方向で何か考えているそうで、こんなところでのアピールも楽しみだ。今はジュニアのトップ選手という位置付けだが、近い将来、世界のトップを担う存在になるはずだ。彼のような選手がインターハイ3連覇を目指してくれることは実に心強く、嬉しいことだ。更なる成長を見守りたい。
J SPORTS オンデマンド番組情報
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第74回全国高等学校スケート競技・アイスホッケー競技選手権大会 フィギュアスケート競技 男子 決勝 フリースケーティング
配信期間 : 2025年2月12日午後5:30 ~
2位 蛯原大弥
蛯原大弥
今季、躍進を見せている蛯原大弥が2位となった。特にトリプルアクセルが安定してきたことが大きい。
「アクセル2本を成功させて、4回転は転んでしまったんですけど、その後の後半をまとめるっていう目標は達成できたので、良かったのかなと思います。6分間練習ですごいクワドトウループを跳べてたので、決めたい気持ちが強かったんですが、決められなかったのでやっぱりまだまだだな、って思います」
トリプルアクセルの安定だけでなく、全体的にクオリティが上がっていると感じるが、本人はそれほど実感はないようだ。
「3+3とかはすごいクオリティが上がったかなっていう感じはあるんですけど、 まだまだアクセルのクオリティも練習ではもっといいのが跳べてるので、やっぱ本番でもっといいのを跳べるようにしたいです」
インタビュー全体で、謙遜気味なコメントが目立ったのだが、実はこの日、エキジビション前の練習、というかジャンプ合戦で、彼はクワドルッツを成功させ、喝采を浴びた。試合での投入は考えているのだろうか。
「練習次第ですかね。ちょっと今はほんとに遊びみたいな感じで練習してるんで、本格的にやるかどうか分からないです。遊び感覚で練習してるのも楽しいんで。試合は、うん、ほんとに今後の楽しみぐらいの気持ちで見てくれたらなと思います」
共感してくれる読者も多いだろうと思うが、最近、蛯原選手は熱心なファン、特に東京のファンの間で人気が急上昇している。それを伝えたのだが、これも特に実感はないようだ。
「ほんとですか。嬉しいです。周りに人気のスケーターが沢山いるんで。うん、そんな自覚はないのかなっていう感じがします」
控え目な性格なのだろう。ただ確かに、最近の若手男子選手、特にインターハイ世代は実に強い選手が多い。
「僕の前後の世代の選手の皆さんはほんとに上手な選手ばっかりなので、自分も負けてられないなって思いますし、中田選手や周藤選手のような選手と一緒に試合をすると、やっぱりすごい上手だなと思いますし、でも自分もここは負けてないなっていう部分もありますし、ほんとに楽しい大会になりました」
今季、ジュニアグランプリでの経験は、とても良い刺激になったようだ。
「ジュニアグランプリでみんなが四回転を跳んでいるのに衝撃を受けました」
その後はとにかくクワドに挑戦したい、という思いを強く抱いて試合に臨んだそうで、全日本ジュニアでもクワドに挑み、転倒して8位となったのだが、「9位になってもいい」、つまり全日本に出られなくてもいい、との思いで挑んだのだそうだ。そんなチャレンジの積み重ねが、徐々に結果に表れているのだろう。
「今年やっと国内大会で200点という目標を出すことができたので、この200点っていうのをしっかりとコンスタントに出せるようにっていうのを目標にしたいなと思います。今季はジュニアグランプリの5位ですごい悔しい思いをしたので、しっかりと悔しさを晴らしたいなと思ってます」
来季はグランプリファイナルが名古屋で開催される。
「いやもう名古屋のファイナル、本当に出たいなっていう気持ちがあって。ファイナルが名古屋に決まってからずっと来年の名古屋のファイナルに出たいって言ってたので、そこを目標にしたいなと思ってます」
来季、スター選手の一角としてブレイクするかもしれない。そんな予感を感じさせてくれた。
3位 周藤集
周藤集
今季は全日本ジュニアで良い演技が出来ず、演技後には号泣していた。不本意なシーズンを過ごしていたが、今回は復活への兆しを感じさせてくれるパフォーマンスを披露してくれた。ショートプログラムではトリプルアクセルのステップアウトがあったものの転倒なくまとめ、無難なスタートを切った。元より表現力、演技を通しての世界観が魅力的な選手だ。今回は滑り込みの成果か、表現に余裕があるように感じられた。
「余裕を持って演技できるように練習してきたので、そう見えていたならとてもいいんですけど、 実際は演技中結構疲れていました。ステップも踏めていないところなどあったので、それを改善したいです」
今季の前半、全日本ジュニアまでは良い結果を出すことができなかった。怪我の影響が残っていたのかと想像していたが、本人の分析では違うという。
「怪我はその時点で氷に乗るレベルまでは戻っていたので。自分の練習の仕方、効率のいい練習ができていなかったことが原因です」
最近は曲かけの回数を増やし、練習内容を見直したのだという。それが結果に表れつつあると感じているようだ。
フリーでは、二つ目のトリプルアクセルを転倒したのだが、引きずらずに立て直すことに成功した。全体的にはまとめられた良い演技だったと感じる。一つ一つのジャンプを気合で降りる、気迫のこもった演技だった。
「すごく緊張してしまって、それをまず落ち着けるのに集中していたんですけど、2本目のアクセルでミスをしてしまい、3本目の時にはとにかく集中して、その自分の練習してきたフォームをイメージしながら、全ての後半のジャンプを跳ぶようにしました」
気合でまとめたフリーだったが、ショートプログラムほど表現面で洗練された演技にならなかったのが残念だった。
「後半のジャンプはまとめられていい演技だったと思うんですけど、ここ2ヶ月ほどスケーティングの部分を特に練習してきたので、 そこが今回後半疲れてしまって、コレオシークエンスなどスピードがもうちょっと欲しいなっていうところで止まりそうになってたので、そこをもう一度見直して、体力面なども鍛えていきたいです」
練習ではもっと良い演技ができているものが、体力面での問題で上手くできなかったということのようだ。彼は今年が最後のインターハイ。1年生の時は3位、2年生の時は参加せず、そして最終学年、再びの3位と表彰台に上った。
「表彰台に乗れたことはとても嬉しいんですけど、やはり 同じチームメイトである中田璃士君にどうしても勝ちたいので、今後もっと沢山練習して勝てるように頑張りたい」
一緒に練習していても中田選手のジャンプの能力には「化け物だ」と感じることが多々あるそうで、中田選手のジャンプを参考に練習することも多いとのこと。彼に勝つためにも、来季は全ての試合で四回転ジャンプに挑戦するプランだ。それも2本の四回転ジャンプを想定しているという。試合ではトウループ2本、あるいはトウループ、サルコウ、それぞれ1本ずつを考えているようだ。そして来季はジュニア最後のシーズンとなる。
「最後の全日本ジュニアになるので、そこで優勝したいと思います。あと、ジュニアグランプリに2戦しっかり出て、表彰台にちゃんと上がって、名古屋でのファイナルに出場したいです」
蛯原選手と同様、地元開催のファイナルへの思いは強い。来季は完全復活を期待できそうだ。
4位 森本涼雅
森本涼雅
ショートプログラムの演技後、フリーでのトリプルアクセルへの挑戦について尋ねられると、「明日の練習で決めます」との返事だった。ただそのフリー当日の公式練習で、トリプルアクセルは明らかに回転が足りていなかった。これは挑戦を回避するだろうと予想、その通りとなった。
「まだ自分の中でなんかこう、アクセルの形が全然イメージできてなくて、 今回入れてもあんまりいい内容とかいい結果が望めないかなと思ったので回避しました」
ただ、全体的なクオリティは上がっている。そのためトリプルアクセル無しの構成にしては良い点数を出すことができた。
「今年はなかなか結果が出なかったんですけど、 今回やっと自分のやってきたことが徐々に現れてきたのかなと思ってます」
ただ、この先を考えるとやはりトリプルアクセルは欲しいエレメンツだ。
「ショート4位だったんですけど、上位3人には全く勝てるイメージは現時点ではなかったので、やっぱり大技が欲しいと思います」
かつて共に練習をしていた朝賀俊太朗選手が、1年前のインターハイの公式練習で生涯初のトリプルアクセルを成功させ、その後、試合でも成功するようになった。次は森本選手の番だ。
「俊太朗君の演技を観て、僕も勇気づけられます。来季はジュニアのラストシーズン、頑張ります」
来季、まずは全日本ジュニアにピークを持ってこれるように考えているそうだ。もちろん、再び国際大会に派遣されるような活躍を観たい気持ちもある。来季こそはトリプルアクセルを構成に含めた演技を期待したい。
5位 名倉一裕
名倉一裕
5位に入賞した名倉一裕。ショート、フリー共に大きなミスはなく、とても良い出来栄えの演技を披露することができた。
「ちょこちょこ回転不足だったり、スピンの取りこぼしだったり、いつもしないようなミスもあったんですけれど、まずは全て着氷することができ、 まとまった演技を披露することができたので、そこは大きな成長、全日本ジュニアからの大きな成長かなと思います」
全日本ジュニアでは転倒などのミスがあり得点を伸ばせなかったが、今回はエレメンツの精度が上がり、安定してきた印象がある。
「練習でも一つ一つを丁寧にやる練習をしてきたので、精度も上げることができたのかなと思います。来季は全日本ジュニアで8位以内に入って、全日本に出たい。ジュニアグランプリシリーズにも行きたいです。(クラブの)先輩の朝賀俊太朗さんが来年からシニアになるので一緒に全日本に出たいです」
来季の技術面での目標については、
「トリプルアクセルです。着氷は何回かあって、今はインターハイ、国体の練習で中断してるんですけれども、この後また練習再開するので、必ず習得して来シーズンは頑張りたいと思います」
フリー冒頭のダブルアクセル、あれは確実にトリプルアクセルへの置き換えを意図して組んでいるのだと感じていた。来季は競技会でトリプルアクセルを観ることができそうだ。
6位 田内誠悟
田内誠悟
現在、コーチ無しで競技を続けている田内誠悟。リンクサイドでは中京大中京高校の先生がコーチ代わりに帯同していた。難しい状況の中での6位は大健闘だと思う。
「今回はコーチがいなくて臨む試合だったので、練習でジャンプが崩れた時など、なかなかモチベーションが上がらない時も多々あったんで、そこが自分の中ではすごく難しかったなって思います。ジャンプがちょっと変だなって思った時は自分で動画を撮って、いい時と見比べて、ってやっています。中京大学のリンクでは周りに上手な選手がいっぱいいますし、中でも草ちゃん(山本草太)は気にかけてくれてます」
トリプルアクセルで苦戦している田内誠悟に、山本草太から声をかけてアクセル対決をしたりするそうだ。
「一緒にアクセル対決しようって話をして、一緒にやってボコボコにされたりしています」
技術的なアドバイスを直接受けるわけではないという。コーチではないので言いづらい部分はあるのだろうが、アクセル対決と言いながら、山本草太はそうして田内選手のためにお手本を見せてあげているのだろう。
彼は今年から中京大中京の一員となったのだが、取材時に驚いたのは、着ていたジャージが自分のものではなかったこと。
「これは俊君(中村俊介)のジャージなんです」
中村俊介から借りたジャージを着ることで、力をもらっていたそうだ。中京大中京の先輩方がみんなで彼を応援して支えているのだ。ところで田内選手は、フィギュアスケート選手としてはかなり背が高い。今は176センチほどだという。これだけ背が高いとジャンプが崩れそうなものだが、それは問題ないのだという。
「靴やエッジの変化は割と敏感な方なんですけど、身長はあまり気になりません」
軸の取り方のセンスが良い、ということなのだろう。これだけ体格に恵まれていると、スケートが映える。実に絵になる選手だ。
フリーでは、挑戦を公言していたトリプルアクセルを入れることはできなかった。6分間練習で2回失敗したことで、本番での回避を決めたようだ。
「トリプルアクセルに挑戦しなかったことは、やっぱり心残りはあります。後半の2本目のジャンプで手をついてしまって、そこで流れが途切れてしまい、そこから最後のジャンプに向けてスピードを戻していくのは大変でした」
コーチ不在の自主練習の影響か、スタミナ面での不安が出てしまったようだ。それでも「最後のコレオシークエンスではスピードが出せて良く動けていた」と収穫を口にしていた。
「来シーズン、再来シーズンに向けては、コーチをつけるところから色々考えて頑張っていきたい」
コーチ選びをどうするのか、名古屋で探すのか、あるいは他の地域を検討するのか、悩ましいところだと思う。田内選手の演技を観れば一目瞭然だが、やはりスケートが上手い。ジャンプ構成を控えめにしても高得点を稼げる選手だ。新たな体制での立て直しを強く期待したい。
7位 小河原泉颯
小河原泉颯
小河原泉颯がショート13位からのジャンプアップで7位入賞。フリーは素晴らしい演技だった。
「トリプルアクセルを失敗しちゃったんですけど、そのあとまとめることができたので良かったかなと思います。アクセルを入れて、その後もまとめる、というのが目標だったので、それを達成できました」
全日本ジュニアではトリプルアクセルに挑戦したものの、その後でミスが続いてしまった。その反省を今回は生かせたと収穫を実感していた。
「初のインターハイだったのですごく楽しかったし、逆にライバルとか同い年のみんながいて、自分も頑張らなきゃっていう気持ちもあったので、ここまで行けたかなと思います」
彼は、アイスダンスとの二刀流選手としても知られている。アイスダンスを本格的に練習しながら、トリプルアクセルを跳ぶということはかなり大変なことではないだろうか。
「今、トリプルアクセルは跳べてはないんですけど、やっぱり挑戦するっていうことは、自分の気持ちも高めることもあったり、モチベーションを高めたりできるので、挑戦っていうのは大事かなと思います」
今後もアイスダンス、シングル、両方を続ける予定だという。
「アイスダンスはスケーティングメインでやるので、やっぱりそこをシングルに生かせるかなと思います。今は国体もあるので、練習はシングルをずっとやっています。アイスダンスはほぼやってないんですけど、またシーズンに入ると、午前はアイスダンスで午後はシングルって感じです」
来季の目標については、「アイスダンスでは世界ジュニア出場、シングルではシニアの全日本出場です」とのこと。両方とも高い目標だが、是非頑張ってほしい。
8位 池田立
池田立
8位入賞となった池田立。ただ素晴らしかったショートプログラムと違い、フリーでは崩れてしまった。決して満足な成績ではないだろう。
「あんまり良くない結果だったんですけど、この結果も含めて、今回は練習通りかなって自分では納得しています」
最後の調整で誤算があったようだ。
「本番直前の6分間練習では結構調子が良くて、ジャンプも割とまっすぐ跳べていました。
それでいつも意識している、左に傾けることをせずに本番に行ってしまいました。集中力が足りなかったのもそうですし、ちょっと意識が足りなかったかなっていう風に思ってます」
普段のルーティンでしている軸の取り方の準備をおろそかにして本番に入ってしまったことが、崩れた原因だという。つくづく繊細な競技だと感じる。
彼は現在、南船橋のMFアカデミーで練習しているが、元々は福岡で中庭健介コーチの指導を受けていたのだという。中庭コーチとともに、南船橋に移籍してきたそうだ。
「最初は練習環境など慣れないことも多かったんですけど、最近は慣れてきて、みんなが仲良くしてくれるので楽しく練習できてます」
来季の目標については、大会での成績よりも、トリプルアクセルの習得を優先して考えているようだ。もっともトリプルアクセルが安定すれば成績も上がってくることだろう。今回は珍しくミスが目立ってしまったが、とても質の高いスケートをする選手であり、特に今季の成長は目覚ましかった。来季の更なる活躍を期待したい。
文:中村 康一 / Image Works

中村康一(Image Works)
フィギュアスケートを中心に活躍するスポーツフォトグラファー。日本全国の大会を飛び回り、選手の最高の瞬間を撮影するために、日夜シャッターを押し続ける。Image Works代表。
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