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村上遥奈&森口澄士組がメダルを狙う!若きペアたちがカナダのカルガリーに集結 | ISU世界ジュニアフィギュアスケート選手権2023 ペア プレビュー
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部村上遥奈&森口澄士組
北京五輪で金メダルをつかみ取ったウェンジン・スイ&ツォン・ハン組(中国)も、昨春シニアで世界王者に上り詰めたブランドン・フレイジャー(アメリカ)も、ジュニア世界選手権でチャンピオンになった。そんな輝かしい未来を夢見て、若きペアたちが、カナダのカルガリーに集結する。
圧倒的な優勝候補には、アナスタシア・ゴルベワ&ヘクトル・ギョトポウロス・ムーア組(オーストラリア)の名が挙げられる。1年前には銀メダルを持ち帰った17歳と20歳の2人は、今シーズンここまで負け無しでで突っ走ってきた。
まずはジュニアグランプリ大会で悠々2連勝を果たした。ファイナルではSPで2位と出遅れたものの、FSは2位以下を8点以上も突き放し、圧巻の逆転勝利。ファイナルの前には、シニアに混ざってチャレンジャー大会ワルシャワ杯に出場し、今欧州選手権2位のレベッカ・ギラルディ&フィリッポ・アンブロジーニ組(イタリア)から逆転勝利を奪ってしまったことさえ。
モスクワ生まれのゴルベワとギリシアにルーツを持つギョトポウロス・ムーアは、もはや技術的にはシニアレベルに達している(そもそも昨シニア世界選手権にも乗り込む予定だったが、ビザの問題で出場断念せざるを得なかった)。いまだスローが2回転のみ、もしくは3回転に苦心させられているジュニアペアが多い中で、彼らは当然のように3回転を飛ぶ。しかもジュニアGPファイナルの3Loスローと3Sスローでは、いずれもGOE+1.57と高い加点を得た。ツイストに関しては、レベルやGOEが上手く取れず少々苦労しているが、やはり3回転をきっちり入れてくる。
またサイド・バイ・サイドの3連続コンビネーションジャンプは大きな得点源だし、長身ギョトポウロス・ムーアの操る大きなリフトも、ソロスピンも、ペアスピンも、今季はすべてレベル4。つまりは、いつも通りの演技を披露しさえすれば、南半球のオーストラリアに、6年ぶり史上2度目のジュニア世界選手権金メダルを持ち帰ることができるはずだ。
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