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3位 西野太翔(にしの・たいが)
西野太翔(にしの・たいが)
「ショートプログラムで60点を超すのが初めてなので、とても嬉しいです。先生がスケーティングをものすごく練習させてくれているので、それが今回の試合につながっているのかな、と思います。ライバルとして考えているのは、高橋星名選手、中田璃士選手です。追いつけるように練習を頑張りたい」
ショート、フリーを通じて出色の出来栄えだったのが西野太翔選手だ。動きの切れとポジションの美しさが魅力だ。今季の前半と比較しても、わずかな期間のうちにクオリティが上がっているように感じる。特に成長を感じるのはスケーティングと、ジャンプのランディングだ。
「練習から、ジャンプのランディングで手先、姿勢を意識するようにしています。引き続きやっていきたいと思います」
その言葉通り、フリーでも完璧な質の高い演技を披露してくれた。フリーの点数では田内誠悟、高橋星名を抑えて堂々の1位だ。彼も高橋星名と同様、初めての全中だ。近年の日本男子の充実ぶりは本当に素晴らしい。次々とスター選手が生まれているが、西野選手も今後の大きな飛躍が期待できる存在だ。高橋星名とは全く違うタイプなのも面白い。お互い切磋琢磨して、男子シングルを盛り上げてもらいたい。
4位 蛯原大弥
蛯原大弥
フリーは素晴らしい演技だった。特にジャンプの着氷の質が高い。
「気を付けて着氷したら点数が出るようになるよ、と先生から言われていて、練習から気を付けるようにしています。GOEの加点は、くれるジャッジとくれないジャッジがあるので、全員のジャッジから加点をもらえるようになりたいです」
ショートプログラムは会場入りが遅れた影響で公式練習に参加できず、6分間練習で初めて会場の氷に乗り、ぶっつけ本番で臨んだことが影響したのか満足のいく演技はできなかった。その悔しさをフリーで見事に晴らして見せたのだ。将来の目標を聞いてみたところ、意外な答えが返ってきた。
「引退を迎えたときに、スケートやってて良かったな、いいスケート人生だったな、って思えるようになりたいです」
それはものすごく先の話だろう。普通は、「こんな大会に出たい、こんな成績を残したい」というコメントをしてくれるものだが、少し変わった視点で答えてくれた蛯原選手。憧れの選手を聞いてみたところ、ネイサン・チェン、イリア・マリニン、三浦佳生、そして三原舞依の名前を挙げてくれた。男子3名は分かるとして、三原舞依の名前を挙げたところに興味を感じたので重ねて聞いてみた。
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