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渡辺倫果選手「恐竜を倒して食べてみたい」 | フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 渡辺倫果
フィギュアスケートファンの“もっと選手の素顔を知りたい!”という熱い想いに応えるべくスタートした、「フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋」。シーズン9がいよいよスタートします!日本選手はもちろん、海外選手のプログラムも多数手掛ける振付師・宮本賢二さん(KENJI)が、ゲストを迎えて、楽しく、真剣にトークを繰り広げます!
今回のゲストは今シーズン、シニアデビューを果たした渡辺倫果選手。9月のロンバルディアトロフィーで見事に逆転優勝すると、GPシリーズのデビュー戦となったスケートカナダでも初優勝。KENJI先生と盛り上がった趣味の話題でも注目を浴びています。
エピソード2では、ノービス時代の振り返りから、MFアカデミーとの出会いについて語ってくれた渡辺選手。恒例の質問コーナーでは「化石にロマンを感じる」という発言も飛び出した、その素顔に迫ります!
J SPORTS オンデマンド番組情報
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フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【渡辺倫果 エピソード2】
配信期間 : 2022年11月1日午後9:30 ~ 2023年1月31日午後11:59
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フィギュアスケーターのオアシス♪ KENJIの部屋 【渡辺倫果 エピソード3】
配信期間 : 2022年11月8日午後9:00 ~ 2022年11月8日午後9:30
前回のおさらい
全日本ノービスで優勝したことが、一番の思い出
2Aを初めて跳んだのは?
──みんなに聞いているんですけど、ダブルアクセルはいつから飛べるようになりましたか?最初の関門みたいな感じがするだけど。
渡辺:小学校2年の時にダブルアクセルは飛べるようになりました。
──小学校2年って早くない?
渡辺:小2でアクセルとサルコウ、トゥループの練習を開始した感じです。
──ジャンプ自体はいつから?
渡辺:ジャンプそのものですよね。全然覚えてないんですけど、本当に小さい頃で。3歳からスケートを始めて、その時くらいからだと思います。
──覚えてないときからやっていて、小学校2年生でダブルアクセルとサルコウ。
渡辺:サルコウ、トゥループ…ループが2年に被ってるかなくらいです。
──その1年で飛べるようになったの?
渡辺:今まで体が小さかったので、あんまりやらせてもらえなかったんですけど…
──小さかったよね。
渡辺:めっちゃ小さかったです。
──それは覚えている。今やトリプルアクセルも飛んでいますけど、それはいつごろから飛べるようになったの?
渡辺:MFアカデミーに来てから安定するよになりました。初めて飛んだのは中学生くらいの時です。
──安定はしてなかったけど、という感じ?
渡辺:オフシーズンに練習して飛べていた感じだったので、MFアカデミーに来て本気でやるようになりました。オフシーズンとかも関係なしに飛ぶようになって安定した感じなんです。
ノービス〜ジュニアで印象に残っていること
──ノービスからジュニアの頃で、特に印象に残っていることは?
渡辺:実を言うと、ジュニアそのものに縁が全然なくて、ジュニアグランプリの派遣もありませんでした。選ばれませんでしたし、補欠に入ったこともなかったんです。ノービスの頃に全日本ノービスで優勝したことが、一番の思い出だと思います。ジュニア時代はそんなにいい思い出がない感じです。
──ノービスの時はくるくるとジャンプを飛ぶっていうイメージだったけど、ジュニアではなかなか…
渡辺:そうですね。成長期といろいろかぶってしまったというのもありますし。
──ジャンプも崩れてしまった。
渡辺:そうですね。その時にジャンプ全体を変えたというのもあるんですけど、当時、苦しんでいたのが練習は飛べるけど、試合で成功しないこと。
試合前に飛べなかったジャンプ。中庭先生の一言で吹っ切れた
──頑張っているのにね。いや、先生というかインストラクター側も、なんとも言えへんの。練習で「できてるんやもんな」って。でもメンタルのことも含めて頑張っているから今、できているんだよね。その後、カナダを拠点にしていましたが、コロナの影響で日本に帰ってきました。それが2020年。
渡辺:そうだと思います。完全に国境閉鎖で帰れなくなってしまって。
──その時は最初、木下グループで練習をしていたんだよね。
渡辺:木下アカデミーで1シーズンお世話になりました。当時、高校3年です。
──あの時、高3か。(練習場で)会ったよね?
渡辺:木下で、ですか?
──そう。見たよ。アイスダンスを見に行っていたから。
渡辺:全然覚えてない…
MFアカデミーは自分にあっていた?
──あれ、倫果ちゃんって。まあ、マスクしているしね。でも、わかるやろ(笑)。でもチラチラ練習は見ていたよ。アイスダンスの時間と違ったから、渡辺倫果ちゃんいるなって。で、その後、この南船橋のスケートリンク(MFアカデミー)に入ることになった。
渡辺:それが2021年4月です。
──去年か。
渡辺:ここが始まるのと同時だったので、2021年4月からです。
──コロナのこともあったけど、カナダから拠点を変えるのもすごい大変やったんじゃない。
渡辺:そうですね。1回、2〜3月ぐらいにカナダに行っているんです。でも入国拒否されて、日本に戻されているんです。
──カナダに行って?
渡辺:行きました。行ったけど「まだパンデミック中だからダメだよ」って。国境警備隊からも「ダメ」って言われて。英語で何時間もいろいろと話をしたんです。事情説明しても「無理だよ」って言われてしまって、日本に帰ってきました。しばらくカナダには帰れないなと思ったんです。それが、ちょうど大学1年になる時。大学が日本なので、実家に戻ってもいいのかなと考えたタイミングでMFアカデミーが始まるというのを聞きました。それで、関(徳武)コーチから中庭(健介)先生に話をしてもらって、ここで滑っていたんです。自分の考え方を中庭先生が受け入れてくださって、拠点を「ここに決めたいな」と思ったので、関先生からお願いしていただいてMFアカデミーに入った感じなんです。そんなに苦労というか…カナダから引き戻されたっていうのはありますけど、何か大きな決断があったわけでもないですね。「ここがいいな」って思いました。
──環境的にもすごくやりやすかった?
渡辺:そうですね。今までスケーティングスキルはどうやったら上手くなるか。どうやったら点数につながるかが全然わからない状態でずっとスケート人生を歩んできました。中庭先生はN級のスペシャリストとして国内競技会で活躍していたこともあって。ジャッジに関することも教えていただいて「ここに決めたいな」と思ったのがきっかけです。関コーチが頼んでくださって拠点を決めた感じです。
──関コーチもすごく親切にしてくれたんだ。
渡辺:そうですね。
──MFアカデミーで一番気に入っているところは?
渡辺:日本のアカデミーの場合、他のクラブだとバレーレッスンのトレーニングはあまりないんですけど、アカデミーだからこそ、オフアイスからスケートに関連したトレーニングができるのは強みかなと思っています。
──総合的にフロアもあるし、ストレッチもできるし、ダンスもできるし、バレーもできる。それはすごいよね。友達は?みんなと仲良くしている?
渡辺:はい(笑)
──いつもと違う感じはする?
渡辺:今は大学生が少しずつ増えてきて、友達感覚というか普通に話せるんですけど、1年前までは女子大学生がほぼいなくて、私ぐらい。中井亜美ちゃんとかちっちゃい子たちがうまくて。みんながポンポンポンポンとジャンプを飛んでいたんです。少しお姉さん目線で「頑張ってほしいな」というのは、今でも思っています。今は大学生が増えて、逆に友達感覚になってきています。そこで、小さい子たちともわちゃわちゃ過ごすようになって、自分が若返ったような感じです。
中庭先生はどんなコーチ?
──いや。若返ったって、まだ若いやん。誰と仲が良いの?
渡辺:みんなと仲が良いんです。
──中庭先生はどんな感じ。習うのは初めてでしょ?
渡辺:昔から認識はあったんですけど教えていただくようになってから、それこそ今まで「試合だけ飛べないとか、試合だけ成功できない」っていうメンタル的な問題を、いろいろ教えてくださって。試合前とか試合直前に関わらず、毎日、本当にいいこと言ってくださるんです。それで、メンタル的にも安定してきて…メンタルケアをしてくださるので、成績も少しずつ伸びていった感じです。
──先生の言葉で覚えているものはある?
渡辺:試合前に初めて言われたのが、試合前や試合の前日に飛べなくなってしまうと、どうしても「試合でも飛べないんじゃないか」っていう固定概念を自分の中で持っていて、それで飛べなくなって焦った時に「今飛べないからって、試合で飛べないという確証なんてどこにもないでしょ」って。そこから吹っ切れたというか。試合でもある程度安定してきたと思います。
──その結果、昨シーズンの全日本でトリプルアクセルを成功させて総合で6位。ショート8位でフリーが4位。この結果についてはどうですか?
渡辺:本当にトリプルアクセルにこだわってきて良かったなと思いますし、技術点だけだったら、全日本ではフリーで2位でした。ブロック大会や東日本選手権からずっと挑戦していって、試合になるとどういう風にアクセルを持っていくっていうのを先生と研究していって、その結果、ちゃんと全日本で降りることができました。それが試合での初成功で、ただただ嬉しかったっていうのもありますし。
──喜んでたよね。
渡辺:本当に嬉しかったです。中庭先生やMFアカデミーの先生たちにもたくさん支えられて、MFのアカデミー生としていい結果を残せたのは、本当に嬉しかったです。人生で1番嬉しい瞬間だったと思います。
番組恒例質問コーナー
番組からの質問コーナー
Q.今、一番欲しいものは?
渡辺:時間。
──そんなに忙しい?
渡辺:結構きつきつです。
──朝起きて勉強してスケートの練習?
渡辺:朝起きて、電車の中で課題などを進めています。南船橋に来て練習して、帰りにまた課題を進めてみたいな感じなんです。
──家に着いたら、すぐ寝る?
渡辺:そうですね。数時間後にまた起きて、行ってみたいな感じなんです。
──ゆっくりする時間が欲しい。
渡辺:そうですね。
──二十歳で時間が欲しい。たまにはリフレッシュとかゆっくりしないとね。
1日だけ入れ替わってみたい有名人は?
Q.1日だけ入れ替わってみたい有名人は?
渡辺:有名人は全然知らないんですけど…ええ、誰になろう。
──誰でもいいよ。歌手でも女優さんでもいいし、それこそスケーターでもいいし。
渡辺:ええ…入れ替わってみたい人?本当に有名人を知らないので、特に入れ替わりたいというのもないんです。
──誰やったっけな。ボルトになりたいっていう人いたよ。(宮原)知子ちゃんだ。
渡辺:知子ちゃんになりたいです。
──理由は?
渡辺:知子ちゃんは本当にスケーターとしても、人としても憧れていて、かっこいいなと思っています。今、アイスショーなどで忙しそうなんですけど、その忙しさを体験してみたいというのもあります。
──今度、知子ちゃんに頼んでみて。ちょっと入れ替わってって。多分「いいよ」って言いそう。
渡辺:言いますよね(笑)
Q.最近の悩みは?
渡辺:漫画を全巻揃えられていないこと。
──何の漫画?
渡辺:ワンピースが全然揃えられなくて。
──単行本派?
渡辺:単行本派です。
──ジャンプ派の僕が言いましょうか。大体今こんな感じですって。
渡辺:内容は全部追っているので知ってます!!
──今、何巻ぐらい?
渡辺:持ってるのは100巻。でも50巻で1回止まって、間が開いて92巻ぐらいからまた買ってみたいな感じです。
──なるほどね。ワンピースもそうだけど「グラップラー刃牙」が好きなんだよね。この間、レッスンする時にバキが好きって聞いて「バキクイズね」ってやったら全然答えられへん。
渡辺:全然無理です。まだ見始めたばっかりなんですよ。
Q.1カ月休みがあったら何がしたい?
渡辺:1回、怪我で松葉杖ついたりして、3カ月ぐらい休んだ時があって。その時は化石掘りに行きました(笑)。その時だけはさすがに松葉杖は外して、ガンガンって、やっていました。
──化石掘り?どこに行ったん。福井?
渡辺:関東です。
──関東なんとかロームかな?
渡辺:全然覚えてないんですよ。とりあえず、山の方に行って化石を掘って。
──そういうスポットに行ってやったの。それとほんまにその辺の山に行ったの?
渡辺:スポットみたいなところです。それをもう1回やりたいのと、でも1回休んだ時に、スケートのない人生は本当に考えられなくて。休みがあっても多分、練習はしちゃっている感じがします。落ち着かないっていうか。
──ちなみに、ごめんなさい。化石ってなんか取れたの?
渡辺:貝?
──貝塚に当たったのかな。
渡辺:どうなんですかね。全然覚えてないんです。
──どうしよう…こっちが食いついているだけで反応ない。
渡辺:(笑)
──化石とか超好きやから福井って言ったのに。福井は恐竜系があるから。
渡辺:化石にロマンを感じます。
──ね。1回ぐらいはアンモナイトとかベタなやつが欲しい。
渡辺:欲しいです。
Q.タイムマシンで行ってみたい時代は?
渡辺:恐竜がいる時代。
──白亜紀かジュラ紀のどっち?
渡辺:ええ…そこはどっちでも大丈夫です。
──恐竜がいるところ?
渡辺:はい。とりあえず武器を持って行って…
──ちょっと待って。戦うの?
渡辺:戦って、倒して、こっちに持って帰ってきて、焼いて食べてみたい。
──どの恐竜と戦うの?
渡辺:ティラノサウルスは筋肉がありそうなので…
──無理やって。
渡辺:だから武器を持ってくんですよ!
──武器じゃ無理やって。無理、無理、無理。
渡辺:いけますよ。ライフルとか使えば。木に隠れて撃つ。
──どうやっても無理やって。
渡辺:頑張って勝つんですよ。それで食べるんです。
──頑張って食べられるの?まあいいか。頑張ってティラノサウルスを倒してね。
渡辺:はい(笑)
文:J SPORTS編集部
J SPORTS 編集部
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