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フィギュア スケート コラム 2022年4月7日

「今後のビジョン」| 町田樹のスポーツアカデミア 【特別編】 ~アーティストとアスリートの身体・精神論~ 音楽家 反田恭平

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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町田樹のスポーツアカデミア

今回お迎えしたのは、第18回ショパン国際ピアノコンクールで51年振りに第2位となった音楽家の反田恭平さんです。みずからオーケストラの株式会社Japan National Orchestraを創設し、ピアニストとしてのキャリアから、指揮者や経営者など活動の幅を広げ、今最も注目されている音楽家です。

町田(以下M):パフォーマーとして活動されていますが、後進を育てる立場にも移行されています。音楽の演奏技術だけではなく、緊張をいかにコントロールするか、あるいは身体を作るかというところまで教えないと、反田さんのように世界で活躍できる演奏家を育成することは難しいのだろうと感じました。そういう意味でもスポーツ科学とか、アスリートの精神性や身体性を巡って蓄積してきた研究の成果なども活用していただけるのではないかと希望を感じました。反田さんは将来、音楽学校を作りたいというビジョンをお持ちですが、理想の教育のあり方はどんなものでしょうか。

反田(以下S):ショパンコンクールで2位だったことに責任感も覚えていますし、1位になるために作戦を考えてやりましたが、それでも2位でした。生きているうちに1位を取る後輩たちを見てみたいと非常に思います。そのためには、最初からメディアのカメラに慣れていることも大事。舞台裏でギリギリまで密着されていて、相当精神的にも参っている中でカメラが入っている。そういうことにも慣れなきゃいけないし、言語についてもそうだと思います。実技以外でサポートできるような授業が必要だとも思います。

僕が今考えていることは100%ではありませんが、日本では五輪もありましたし、富士山や京都が大好きだと外国人に言われたりしますが、クラシック音楽界では全然見向きもされていないのが現状です。顕著に表れているのが、音楽学校のどこに海外からの留学生がいるんですか?ということです。ほぼ皆無です。なぜそうなっているかと言うと、世界の第一戦で演奏しているプレーヤーの先生がいないから。僕らがなぜ留学したいのかと言えば、あのプロの技術を盗みたいからとか、あのコーチの思考を知りたいとか、人生観だったり、それがメインでいくわけです。

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