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フィギュア スケート コラム 2022年1月20日

アイスダンスはシニツィナ&カツァラポフ組が金メダル「五輪に向けて大きな力も与えてくれる」 | ISU欧州フィギュアスケート選手権2022 ペア・アイスダンス レビュー

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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アナスタシア・ミーシナ&アレクサンドル・ガリャモフ組

アナスタシア・ミーシナ&アレクサンドル・ガリャモフ組

「彼らもただ座って待っているわけではありません。日々進化しているはずです。私達を倒すためにすべてを尽くすでしょう。そして私達も、彼らを倒すために、すべてを尽くします」

エフゲーニヤ・タラソワ&ウラジーミル・モロゾフ組は、ペア要素の質の高さでは、いつも通り群を抜いた。ツイストは高く、スローは遠く。それでいて、まるで大切な壊れ物を扱うかのように、モロゾフの動作は慈しみにあふれていた。なにより物静かな2人によく似合う、秘めやかで、深みのある2本のプログラムは、瞬きさえしたくないほど隅々まで磨き抜かれていた。

SPはノーミスで折り返した。FS冒頭の3回転サルコウでタラソワがひやりとする場面もあったが、転倒せずに乗り切った。ジャンパー養成に定評のあるエテリ・トゥトベリーゼに師事したことも、間違いなく好ましい結果を導いた。結果は3大会連続の銀メダル。7回目の欧州選手権出場で、7回目の表彰台乗りを果たした。

前回は表彰台の最上段に立ったボイコワ&コズロフスキー組は、今回は3番目で満足するしかなかった。たった1つのミスが、最終結果に大きく響いた。SP冒頭のソロ3回転サルコウで、ボイコワが2回転しか飛べなかったからだ。単純にこのミスだけでも基礎点3点を失い、ほぼ完璧にSPをまとめ上げた同国のライバル2チームに差をつけられた。

しかしボイコワとコズロフスキーは、FSで自らの誇りを取り戻した。凛々しく、情熱的で、威厳に満ちた4分間。昨秋まで少々苦心してきたスロージャンプも、美しく伸びやかな着氷姿勢で2本とも完璧に決めた。パーソナルベストにはわずかに届かなかったものの、得点が出た瞬間の2人の雄叫びが、成功と満足を物語っていた。

ロシアが金銀銅すべてを手に入れたのは、2大会連続にして、過去10大会で6回目。3位と4位カリーナ・サフィナ&ルカ・ベルラワ組(ジョージア)が40点以上も離れていたほどの、圧倒的な独占だった。

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