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フィギュア スケート コラム 2021年7月16日

町田樹のスポーツアカデミア 【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】 アダム・リッポン「牧神の午後への前奏曲」(2013年スケートアメリカ):プログラム分析 第1パート

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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二次元の空間構成 役柄の提示

町田樹がアダム・リッポン「牧神の午後」の魅力を徹底解説

みなさん『スポーツアカデミア』にようこそ、町田樹です。シーズン2の第2回目となる【Archive:フィギュアスケート・ザ・マスターピース】では、競技成績では伝えきることができない、プログラムの美質や魅力について、とことん深掘りしていく番組となっています。今回も良質なプログラムが醸し出す奥深き美の世界をみなさんと共に探求していくことといたしましょう。

ここからはプログラムを分析していきたいと思います。2013/2014シーズンというのはソチ五輪のシーズンでしたので、代表権を賭けて争う選手たちにとっては一試合一試合が大事なシーズンでした。ですから、みなさん五輪シーズンというのは、勝負作品を持ってくる傾向にあります。アダム・リッポンさんにとってもこの《牧神の午後》はやはり勝負作品だったんです。

プログラムの来歴

プログラムの来歴

そして、このプログラムは実はちょっと変わった来歴があります。ソチ五輪のプレシーズン、つまり2012年から2013年シーズン、このシーズンにアダム選手は順調に競技活動を進めていましたが、実はシーズンの最後の方に足首の怪我を負ってしまいます。そこで競技活動を一旦中断せざるを得ない状況に追い込まれてしまいました。ソチ五輪のプレシーズンに怪我を負って競技を中断する、これはかなりアダムさんにとってはピンチだったと思います。でも、彼はこのピンチを積極的に捉えて、その怪我の間、つまりソチ五輪の前のシーズンの間に、もう翌年のソチ五輪で戦っていくためのフリープログラムを振付けてしまおうという形でこの《牧神の午後》を創作しました。このプレシーズンの終盤、本当に最後の最後、2013年の4月3日にイタリアのガルデナという地方で、毎年ガルデナスプリングトロフィーという競技会があります。この競技会にでアダム選手は復帰して、《牧神の午後》を試しでパフォーマンスするということになります。

ここで披露されたプログラムはまだまだプロトタイプで、試しに行ってどれだけの点数が取れるのか、このプログラム構成で自分がちゃんとパフォーマンスできるのかということを確認するための競技会でした。そこからソチ五輪へと至るオフシーズンに入るわけです。普通、選手はこのオフシーズンの間に次のシーズンのプログラムの振付をします。しかし、アダム選手は怪我を積極的に捉えて、このオフシーズンより前に振付を用意して、ソチ五輪を戦っていくためのフリープログラムを洗練させていく時間を確保するというような戦略に出るわけです。

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