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フィギュア スケート コラム 2020年12月31日

【レビュー:ロシアフィギュアスケート選手権2021】フィギュア大国の国内選手権は連日大熱戦!

フィギュアスケートレポート by セルゲイ・ヴォルコフスキー
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アガサ・クリスティーのミステリーではないが、「そして誰もいなくなっちゃうのか」というタイトルを大会につけたくなるようなロシア選手権のオープニングだったが、開幕してみればコロナウイルスも思わず見入ってしまうほどの、フィギュア大国の国内選手権は連日の大熱戦となった。

ミハイル・コリヤダ選手

名伯楽であるアレクセイ・ミーシンコーチの元で、エフゲニー・プルシェンコはかつて、バレエの神・ヴァツラフ・ニジンスキーを見事に演じたが、今大会の男子シングルでは、ミハイル・コリヤダが、映画「ホワイト・クロウ」のサウンドトラックに乗って、伝説のバレエダンサー、ルドルフ・ヌレエフに扮した。

ミーシンコーチに師事してから、「ミスは良いこと、向上へのモチベーションになる」等の発言からも感じられたが、心身の安定感が抜群に増し、イリヤ・アベルブフの振り付けも美しく映え、下馬評通り、余裕綽々での優勝を果たした。
2位はマカール・イグナトフ。大きなミスも無く順位には満足しているが、もっと出来たはず、という心残りがあるようだ。

3位はその初々しさから、チャイコフスキーも微笑んでOKを出してくれそうな、映画「ブラック・スワン」のサウンドトラックで挑んだ17歳のマーク・コンドラチュク。
力を出しきれなかった4位のアンドレイ・モザリョフ、5位の、病み上がりながら踏ん張ったアレクサンドル・サマリン、4回転無しでも素晴らしい演技で魅せた6位のアントン・シュレポフ他、ロシアン・ブラザーズのナイスファイトなパフォーマンスから、大会が始まった。

ペアは、元コーチのニーナ・モーゼルの、「現在国内では最も実力のあるペア」という言葉に深く頷ける、エフゲーニヤ・タラソワ/ウラジーミル・モロゾフ組が勝利した。彼等の「ボレロ」は必見だ。2位はアレクサンドラ・ボイコワ/ドミトリー・コズロフスキー組。町田樹さんと語り合えたら、日が暮れるまで話に花が咲くのではないかと思われる論理学者タイプのディーマ(コズロフスキー)だが、今大会は体調が回復してから試合に向けての準備期間が無く、冷や汗ものだったに違いない。3位は今季不調だったフリーを漸く成功させたダリア・パブリュチェンコ/デニス・ホディキン組。4位はアナスタシア・ミーシナ/アレクサンドル・ガリャモフ組。メダルには後一歩及ばなかったが、ボイコワ/コズロフスキー組と、お互いにスパーリングパートナーとして、タマラ・モスクビナコーチの元で、これから切磋琢磨していくだろう。

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