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田村岳斗コーチ特別インタビュー 世界で勝つ選手を育てるための新たなチャレンジ ~木下アカデミーとは~
フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部田村岳斗(木下スケ−トアカデミー ヘッドコーチ)
日本で初めてともいえるフィギュアスケート選手育成のためのアカデミーが、木下スケートアカデミーだ。将来のメダリスト候補育成のためにできた木下スケートアカデミーはどんなところなのか? そして、就任したヘッドコーチの役割についてうかがった。
世界で勝つ選手を育てるための新たなチャレンジ
J SPORTS:スタートした木下スケートアカデミーとはどんなところが教えてください。
田村:昨年12月に、京都府宇治市に木下アカデミー京都アイスアリーナがオープンしました。木下スケートアカデミーは、そこで選手を育成するためのもので、今年の4月からスタートしました。世界で勝てる選手を育てていくためのものです。長期的な計画なので、今は、ノービス・ジュニア世代の選手が多いです。
J SPORTS:アカデミーのヘッドコーチになるきっかけはどのようなものでしたか?
田村:2005年から濱田先生の下でコーチ修行をしていますが、その時から「自分たちの選手が世界の舞台で戦えるようにしたい」と思っていました。木下代表は、フィギュアスケートはもちろんですが、卓球や水泳、スノーボード、サーフィン、スケートボード、馬術など、たくさんの競技やアスリートを支援してきている方です。メダルを見たいという同じ思いを持っておられました。僕と濱田先生は、フィギュアスケートという枠の中で戦ってきましたが、現状ではオリンピックのメダルを獲るところまではいけていません。そんな状況の中で、長期的な視点で選手たちを育成できる環境を与えていただきました。今までやれなかったことも含めて、いろいろな考えや思いを形にしていける。こんな大きな計画のなかで、声を掛けていただきました。とても光栄で名誉なことです。プレッシャーはもちろん、今までよりも大きくなりますが、やりがいの方が大きかった。
J SPORTS:具体的に、アカデミーのヘッドコーチと今までのコーチとの役割の違いはどんな点になりますか?
田村:選手にとっても、コーチにとっても、最終的な目標はオリンピックや世界選手権でメダルを獲るということになります。今後行われる大会の中で、選手たちが最高の順位を目指していくということに関しては今までと変わりません。長期的とは言っても、僕は目先の勝利にもこだわりたい。それがその先につながっていくと思っています。役割というか、意識は自分なりに変わったかな。スケールの大きな計画なので、チームスタッフが増えました。村元(小月)、佐藤(洸彬)といった僕より若いスタッフが増えました。2人はすでに大活躍しています。その二人を、腕組みしながらエラソーに見ているのが、僕の役割です(笑)。
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