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フィギュア スケート コラム 2020年5月11日

【髙橋大輔選手スペシャルセレクション】モロゾフの胸で泣き、長光歌子コーチと抱き合いまた泣いた。「日本男子初の銀メダルを届けられたことが、本当に嬉しい」

フィギュアスケートレポート by J SPORTS 編集部
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モロゾフコーチと抱き合い涙する高橋

成功の記憶。伝説のプログラムに、豪華なライバルたち。一人の名選手の、その長く豊かなキャリアの物語はまた、フィギュアスケートそのものの歴史の一部でもある。

昨年末の全日本選手権で、高橋大輔はシングルスケーターとしての人生を締めくくった。2002年世界ジュニア優勝、2010年世界選手権優勝、2012年グランプリファイナル優勝……と数々の「日本人初」記録を打ち立て、艶やかで熱っぽい表現力と、なにより「世界一のステップ」とで、世界中のファンを魅了し続けた。

もちろん高橋のフィギュアスケーターとしての挑戦は、いまだ終わってはいない。その逆だ。来る新シーズンからは、村元哉中と共に、アイスダンサーとして氷上で舞う!

この5月から8月にかけて、J SPORTSでは、髙橋大輔が出場した大会を厳選した「ISUフィギュアスケートアーカイブ」と「ISUグランプリファイナルハイライト」をお届けする。キャリアの新たな章へと進み行く、そんな勇敢で刺激的な元世界王者のチャレンジに、エールを贈るために。



2007年 世界選手権:ドラマチックなストレートラインステップ、母国開催で日本人男子初の銀

演技はいよいよ最終盤に突入し、金管楽器の音がクライマックスの到来を告げる。代々木の東京体育館は悲鳴のような歓声に包まれ、リンクの端に立つ高橋が、両腕をゆっくりと開き、天を仰ぐ。

そのシーンを、あの瞬間を、13年たっても、忘れられないファンは多いのではないだろうか。筆者はいまだに鳥肌が立つ。

「目標はメダル」。こう宣言して高橋大輔は2007年世界選手権に乗り込んだ。前季GPファイナルで日本男子として初の表彰台に上り(3位)、すでに世界トップの一員として認められていた。トリノ五輪は8位に泣いたものの、迎えた2006/07シーズンは「4回転」を取り戻した。GPファイナルは胃腸炎をはねのけ2位。つまり母国の観客の前で、初めての世界選メダルを手にする準備は、整っていた。

ショートは3位で折り返した。チャイコフスキーの『ヴァイオリン協奏曲』に乗せて、滑らかで流れるようなスケーティング。音楽がクレシェンドするに連れて、演技に込める熱もクレシェンドしていく。

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