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フィギュア スケート コラム 2020年2月21日

第40回全国中学校スケート大会 フィギュア競技【女子シングル】レビュー

フィギュアスケートレポート by 中村康一(Image Works)
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1位 河辺愛菜

女子には世界の舞台での活躍を目指す選手が多数出場した。優勝したのは河辺愛菜。結果的には圧勝だったが、本人は必ずしも自信を持って臨めたわけではなかったようだ。

「去年のこの大会で、ショートが良くてフリーが駄目だったので、今年もそうなっちゃうんじゃないかと不安がありましたが、一応全てのジャンプを降りられたので、世界ジュニアにつながる試合になったと思います」。

この大会の前に出場したユースオリンピックで満足な演技ができなかったことも不安要因となったようだが、それを払拭し、世界ジュニアの前哨戦として素晴らしい試合とすることができた。今回は靴を変更した影響でトリプルアクセルを回避したのだが、それについても手応えを得ることができた。

「靴を替えてからエッジの位置が合わなくて2日間ぐらい練習できなかったんですけど、最近は馴染んできたので、(トリプルアクセルが)世界ジュニアに間に合えばと思います。アクセルがなくても他のところをまとめれば点数が出ることが分かりました。アクセルを失敗しても点数が出るように練習していきたいです」。

今回の試合、後半のサルコウの前に躓くシーンがあった。スケーティングの上手な河辺選手には珍しいミスだ。ただそんな状態でもサルコウをしっかりと決めることができた。

「フライングシットで足がパンパンになって、ふらふらになってこけちゃいました。でもここでサルコウを失敗したらもっと悔しいな、と思ったので、集中してできました」。

苦手意識があったという全国中学校大会で会心の演技を披露し、一つの壁を乗り越えた河辺選手。世界ジュニアでの活躍を期待したい。

2位 田中梓沙

2位に入賞した田中梓沙だが、フリーではミスがいくつか見られ、ミックス取材では言葉少な、声も小さく、この日の演技に満足していない様子が見受けられた。

「練習では調子は悪くなかったので、そのまま行けたらこんなことにはなりませんでした」。

練習通りにできなかったことが、悔しさを感じる要因となったようだ。決して悪い演技ではなかったのだが、もっとやれる、との思いが強いのだろう。ただ、そんな中でも前を向いてポジティブに捉えようとしていた。

「ジャンプの軸が不安定でしたが、ステップアウトとかしても、落ち着いてジャンプが跳べたのが良かったです」。

ところで田中選手は、構成上、高難度のジャンプが入っていないことを気にしており、それを打開するためにトリプルアクセルへの挑戦を視野に入れているそうだ。

「トリプルアクセルを跳びたいんですけど、去年は怪我があったので、怪我をしないように練習したいです」。

慎重に取り組んでいる様子で、完成まではまだしばらくかかりそうだ。昨年の全国中学校大会ですい星のごとく活躍するまでは、さほど大会で上位に来る選手ではなかったのだが、今季はジュニアのトップ選手入りを果たし、ジュニアグランプリにも派遣された。持ち前の美しい滑り、表現力に大技が加わる日を楽しみに待ちたい。

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