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フィギュア スケート コラム 2020年2月16日

レビュー:ISU四大陸選手権2020ペア

フィギュアスケートレポート by ウェイ・ション
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四大陸選手権 ペア

中国の若手カップルフェイヤオ・タン/ヨンチャオ・ヤン組が大会直前の練習でケガをしてしまい、やむを得ず欠場し、全米王者のアレクサ・シメカ・ケネリム/クリス・ケネリム組もショートの後に家族の事情で辞退したこともあり、9組しか出場しなかった今大会は少し寂しい大会となった。それでも、世界王者のウェンジン・スイ/ツォン・ハン組が王者の風格を見せ、逆転優勝を果たせた場面もあれば、ジェシカ・カララン/ブライアン・ジョンソン組やエブリン・ワルシュ/トレン・ミショー組のような若手選手が大活躍したシーンもあったので、見どころ満載の大会だったと言えよう。


1位 ウェンジン・スイ/ツォン・ハン(中国)

今やペアスケーティングの顔とも言える、現世界王者たるスイ/ハン組、彼らの優勝は誰もが予想していたが、まさにショートプログラム(SP)3位からの巻き返しとは、なかなか意外だった。

SPの曲は「Blues Deluxe」。ブルーズとロックの音楽に合わせるため、スイは特別にキラキラでセクシーな衣装を作ってもらったが、まさにハンにとって手が滑りやすいデザインとなってしまい、スロージャンプでスイを投げるときに力が入れられず、2回転となってしまった。演技後、スイが「グランプリファイナルのときにすでに気づいたが、衣装の問題じゃないと結論をつけてしまい、解決しなかった」と話し、悔しそうな顔をしていた。

しかしさすが世界チャンピオンで、フリースケーティング(FS)「Rain, In Your Black Eyes」の音楽が始まると、すっかりとSPのアクシデントを忘れ自分の世界に入り込み、王者たる演技を見せてくれた。サイド・バイ・サイドの3サルコウでスイがダブルとなった以外、他のエレメンツをすべて高い質で完成し、+4、+5のGOEも多くもらった。ローリー・ニコルが振り付けたこのプログラムにはアイスダンスの要素がいっぱい入っていて、つなぎの動きも独特で巧妙だが、今大会での演技にまた若干細かい変更があり、いくつか新しい振り付けが見られた。それについて聞くと、スイが「ファイナルのとき1つのリフトでレベルを取りこぼしたので、動きを変えなきゃいけなかった。するとこのリフトを完成する時間が長くなり、リフトの前後にいっぱい入れてあったつなぎの振り付けも合わせて変えなきゃいけなかった。これで、またいくつか新しい動きを考案して入れた」と説明した。なるほど。そうすることでレベルの課題を解決し、FSで久々にオールレベル4を獲得することができた。このように、技術点から表現力まで、細かいところまで気をつけながら滑る2人が、四大陸史上最多(しかも全種目において)となる6度目の戴冠を果たしたのも当然だ。

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