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アイスダンスは競技スポーツか?それとも単なる芸術か? 1952年の世界フィギュアスケート選手権で正式種目になってから、特に1976年の冬季五輪の正式種目となって以降、この論争が絶えることがなかった。
今大会を見ると、アイスダンスはやはり観るものを驚歎させる美しい芸術であり、ちょっとしたミスだけで順位が下る残酷な競技スポーツでもあると率直に思った。特にリズムダンスが終わった時点で、2位から8位までの点数差がなんと3点しかなかったので、勝負のフリーダンスは重圧の中で実力を出し切るメンタルの強さ、そしてレベルと出来栄え点(GOE)を取り尽くせるようなルールへの理解とボディコントロールが要求される修羅場となった。それこそ競技スポーツの真髄を表すのではないだろうか。
ガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組
そんな中で優勝したのは、最初から表彰台争いを占う議論から除外されるガブリエラ・パパダキス/ギヨーム・シゼロン組だ。なぜなら、実力がダントツ1位なので、この結果は誰もが予想していた。それでも、彼らは今大会でさらなる進歩を見せた。それはフリーダンスでパパダキスが見せた自信あふれる姿だ。2014-15シーズンから世界の頂点で戦い続けた「パパシゼ」だが、長年間シゼロンの方に注目が集まることが多く、パパダキスは実力が極めて高い2人の中の「弱い」方だと思われることが多い。しかし今年のフリーは、本当に彼女の魅力を引き出せる最高のプログラムだ。マニアックな話になるが、難易度の高い片足ステップシークエンスをする時、彼女の体のエフォートレスさと自信に満ちる表情がとても印象的で、目が離せないほど美しかった。今大会で4回目の優勝を飾った2人だが、これからもこのように進化し続けるだろう。
ヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ組
「パパシゼ」と同じように、女性の方が大きな成長を見せたのは、銀メダルを獲得したヴィクトリア・シニツィナ/ニキータ・カツァラポフ組だ。
5年前、2人がカップルを結成した時、カツァラポフはすでに五輪メダリストだったので、シニツィナは「本当に怖かった」と不安を吐露していた。言い方は悪いが、結成して最初の1、2年間、確かに2人のアンバランスさが顕著だった。ようやくここ2年間の演技で2人の「一体感」がどんどん増し、特に今年のフリーは管弦楽のクラッシックで、彼女の優雅な身振りととても相性が良い。今大会で見せたこの一皮抜けたような演技、絶対に見逃さないでほしい。
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