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12月~1月は各国のナショナル選手権がピーク!また、1月にはヨーロッパNo.1を決定する「ISU欧州フィギュアスケート選手権」や、ヨーロッパ以外の選手が集結する「ISU四大陸フィギュアスケート選手権」も開催されます。今回は「全米フィギュアスケート選手権2018」と「ISU欧州フィギュアスケート選手権2018」の見どころについて、「フィギュアスケート・ラボ」でおなじみの小塚崇彦さんにお伺いしました。
(インタビュー実施:11月)
ここが見どころ!全米&欧州フィギュアスケート選手権
全米選手権は、オリンピック代表の最終選考の場となるので、アメリカ国籍の選手たちはこの大会に合わせて調整してきます。本気で戦う姿が見られる大会です。
欧州選手権は、世界選手権や五輪よりも歴史が古く、権威のある大会です。各選手、しっかりと実力を見せにくると思います。
どちらの大会もオリンピック前の、ベストな演技を見ることができる場となり得ます。各国の代表がどのくらいの点数を出してくるのか楽しみです。
アメリカ男子の注目選手
ネイサン·チェン選手は、5種類の4回転ジャンプを跳びますが、ジャンプだけではなく総合的な力を持っています。彼が5種類の4回転を跳んだことは、ライバルである日本の羽生結弦選手、宇野昌磨選手にも大きな影響を与えていると思います。今シーズン、羽生選手は4回転ルッツ、宇野選手は4回転サルコウを新たに入れていますが、チェン選手がいなければ、あえて入れてくることはなかったと思います。種類を増やすことで4回転を入れる回数も多くなり、基礎点が極めて高くなります。総合的に考えた時、4回転3種類で構成されたプログラムではダメだという意識が生まれたのかなと思います。チェン選手以外では、ジェイソン·ブラウン選手、アダム·リッポン選手、若手のヴィンセント·ジョウ選手などが有力選手で、選手の層もかなり厚くなっています。誰が3枠目のアメリカ代表を勝ち獲るのかも含めて見どころです。
アメリカ女子の注目選手
アメリカでは昨年優勝したカレン·チェン選手が、今シーズンもっと成長してくるのかなと予想していましたが、思ったほどはスコアを出せていません。その隙をうかがって、日本人を両親に持つ長洲未来選手が、トリプルアクセルを決めてきました。バンクーバーオリンピックでの素晴らしい演技が印象に残っていますが、その後、回転不足などでなかなか点数が出なかったりと、ここまでいろいろな経験をしてきています。過去にトリプルアクセルに挑んでいた時期もありましたが、その時とは違って、経験を積み重ね他のジャンプなどが安定した上でトリプルアクセルを跳んでいます。ベテランのアシュリー·ワグナー選手も、まだまだ私はできる!という滑りを見せてくれます。また、プレッシャーに強く、全米選手権のような一発勝負のここぞという試合でいい滑りができる選手です。
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